一
夕日のしずかな感情。
疲れ果てた日没。
きみのさみしい(うた)が、聞こえる。
どこから、聞こえるのか、解らないが、
西から聞こえてくるようで、
北から聞こえてくるようで。
二
きみの所在は、解らない。
さみしい(うた)は、何を語るのだろう。
人生の終幕が降りる前に、確かめたい。
三
今日も、いとまもなく、過ぎた。
明日もそうだろう。
その次の日も、その次の日も。
終幕は、たしかに近づいている。
四
きみのさみしい(うた)は、何を語っているのだろう。
わたしの終幕が、降りるまえに、確かめたい。
それは、未練か、執着か。
ただ一度でよい。
再会したい。
何が、真実であったか、知りたい。
→生きていることの哀感/文集「さびしきうた」2014・06・13〜 にほんブログ村
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