1、白い波が打ち寄せる/
黒い岩場が/遠遠と続く/
潮騒の響く道路の一角に/
バス停の標識が/ポツンと立っている
2、月夜の砂浜に/光はしずかに/
舞い降りて/ぼんやりと白い
その上に一つの影/私は過去に立っています
3、いのちと思想の融合する/果てしなく遠い/
だれ一人/辿(たど)りつくことのない/真理の世界
どんなに遠く険しくとも向かう/静寂の地へ
4、尖った孤峰の上を/
月は/するどく照らしだし/
天に星/地に影/
一人/山中にありて/闇のなかに/風の声を聞く
野獣のごとき/強き意志は/ありやなしや
→文集「さびしきうた」2014・06・13〜 にほんブログ村
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