2004年07月03日(土)...思惑
其の神社はブティックホテルの立ち並ぶ其処へ、堂々と門を構えている。青々とした神木に引き込まれる様足を踏み入れると、祭り太鼓の掛声と芝生と池が在った。
夏祭りの準備だろうか、ブルーシートが陽射しを遮るように張られている。其の中で空を仰ぐと、レプリカの蒼が煌いてくらくらした。隣に佇む友人は、日焼け止めの所為で少し白っぽくなった肌に其れが反射して、中世の絵画のような青白い美しさを湛えている。それを告げるとどんな顔をするのだろう、そう考えると少し可笑しくなった。
きっと怪訝そうな顔を此方に向けて笑うだけに、違いない。