2005年04月02日(土)...大字路
華やいだ空気に背を向けると、過ぎ行く車を眺めて居た。静けさに染み込む雨音が世界から少しずつ輪郭を切り取ってゆく。先程の賑やかしいセイの匂いよりも、街灯やクラクション、水飛沫に懐かしさを覚えるのはひとりという名の弊害だろうかと、そっと呟いてみた。 道端に佇む自販機の温もりに、機械音に、友情にも似た優しさを見出して凭れ掛かったまま動き出せない。
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