2005年10月01日(土)...鈍感になる
捲り損ねたルーズリーフの端が折れて、勉強意欲がするすると身体を這い出してゆくのが解った。皮膚の隙間からは浅緋色がちらりと顔を覗かせている。シャープペンシルで白くなった皮膚を突きながら、遠ざかった教師の声をぼんやりと耳にしていた。 潤んだ赤は水分を保ったまま隙間を徐々に埋めて、ひと指し指にぴりぴりと響いた。
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