てくてくミーハー道場

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2009年02月22日(日) 祝☆通算600回

オープニングタイトルを見るまで知らなかったのですが、『LOVE LOVE あいしてる』初回から数えて、本日の『新堂本兄弟』まででこの枠(途中で移動したけど)の放送が通算600回だったそうです。


得意がってるのはきくちさんだけみたいですけど(猛毒)


だって、こんなの一つの通過点にすぎない(←アナタ光一さん?)と思うんですけどね。

まあ、続いた事自体は素晴らしいと思いますけどね。



そんで、上記のセリフも生々しい(?)ことに、『MILLENIUM SHOCK』から通算で『Endless SHOCK』が本日昼の部で上演600回に達したそうです。

ぼくは本日、601回目を観劇させていただきました。

毎回ナントカカントカチケ獲りを頑張って1上演ごとに1〜3回ほど観させてもらってるんですが、ここにきて真っ正直に書かせてもらいますと、過去、あきれるほど酷いバージョン(ぼくが観たその日の出来が悪いっていうんじゃなく、その時の『SHOCK』の構成自体が酷かったという意味)もありました。

実を言うと、『Endless』になってからの脚本が根本的にぼくはダメで(かと言って『Real』や『shocking』が好きだったわけでもない)、今年は正直行くのやめようかと(去年に観終わった時点で)思ってたんですが、「特別出演・植草克秀」に惹かれて思い直し、それが本当に吉に転じました。

ぼくのような凡人の思考の斜め上を行く脚本も、辻褄が合うようにマイナーチェンジされていたし、去年観た時に受けたイライラッとした感じ(登場人物たちのセリフが、いちいち「はぁ? 何言ってんの?」ってのが多かった)が、大分軽減されていました。

やはりカッちゃんには一日の長あり。

ダンスは確かにどんくさいけど(お、おいっ!/汗)、芝居の厚みが光一さん以下の若いメンバーと次元違い。

今までこの役を担当していた子たち(わざと具体名は出しませんが)とのレベルの差に、驚愕致しました。

本来この役は、こういう年齢とキャリアの人が演じてしかるべきだったのだろうと、改めて気づかされました。

また、これはぼく個人の嗜好になってしまいますが、四十路になっても健在のキャンディボイスが聴けたのがまっこと祝着。ここ数年はめんどくさがってPLAYZONEに行ってないうちに終了してしまったので、今さらながら惜しいことをしたと思いました。



ただ、かといって今回の作劇全てに感心したわけではないのも事実で。

まず何といってもこの作品の脚本上の一番説得力のない部分──ニューヨークの小劇場の小道具箱に“本物の刀”が紛れ込んでて、それが判っててなおかつショーを続けて本当に人が斬られるという大バカ展開──がそのまんま。

もちろんここが『Endless SHOCK』のストーリーの一番の核なので、ここが変更になるわけはない。ということは、『Endless SHOCK』であるかぎり、ずっとこのバカ展開なわけですよね。

一番の核に不満があるのに毎回観に行くって、おまえはアホか。貴重なチケットを「心から『SHOCK』を愛するファン」のために譲り渡せ、と罵られるのはしょうがないと思うんですが、別にぼくだって、悪口を言うためだけに時間とお金を費やして観に行ってるわけじゃない(ここまでの悪口は今回初めて書いてますが)

色々・・・あるんすよ。行かなきゃならない理由が(←なんで思わせぶり?)

そんなことはともかく、今年の『SHOCK』では、初めて(全編通してではないのだが)生演奏が入って、やっと“ミュージカル”に向かって一歩前進したという素晴らしいお知らせもあるわけです(今さら、なんて言わないでほしい。ジャニーズ事務所というところでは世間と“違う時間”が流れてるってことは、アナタもご存じでしょ?)

あとは、口パクがもうちょっと減れば((−−;)ん? なにかおっしゃいました?)

ごほ、ごほん。

ただ、またもやケチをつけてしまうと、どうあっても冒頭のショーシーンの音楽的ビジュアル的(衣裳及び振り付け)な古くささは変更する気はないのか? という不満もありますし、シェイクスピアシーンでの役者たち全員の芝居の稚拙さには、今年も恒例の冷や汗だらだらでした(あそこでカッちゃんが墓掘りをしてる場面から始まったのは良かった。でも大枠としてはあんまり意味がなかったような・・・)

今日び、中学の演劇部でももっと上手いぞ・・・?((−−メ)殴られたいか?)



ショーシーンに関して言うと、意識的にそうしてるのか、冒頭のが一番ダサくて、インペリアル・ガーデン・シアターに進出した時のショーでのやらっち(過去作ではつばっちゃとか亮ちゃんとかトーマとか)の場面とかがグッとカッコ良くなり、コウイチが最期に作ったショーが一番洗練されているという流れになっている。

端的に言っちゃうと、SANCHEが振りつけたシーン(ショー部分に限らず地芝居部分で言っても、「Why Don't You Dance With Me?」前後のダンスが、全編中一番カッコいい)が、やはり、良いのである。

けどどうだろ? 冒頭のショーもさ、あれを観てオンのプロデューサーがカンパニーをスカウトしに来るんだから、あんまりダサくちゃ、ダメなんじゃないの? えっ? もしかして、あれをダサいと、思ってないわけ?((−−メ)ボコられたいかっ?!)



あと、毎回リカ役が変わるところが、どうもね・・・。

これに関しては大人の事情(こら、当てずっぽう言うな!)が見え隠れすることもイライラするのだが、そんなことよりも、すなわち「リカ」という役に対して、脚本書いてる人からの愛を全く感じないことの方が大きい(これは、前にも書いた気がする。初演から引っかかってるからだと思うが)

演じる女優も、去年のRiRiKAや2006年の田畑亜弥など基本的な技術力のある子(特にRiRiKAの歌唱力はすばらしく、屋上シーンでコウイチの歌にオブリガードをつけた場面は、『SHOCK』史上屈指の名場面だった)を除けば、大人の事(略)・・・ま、いうなればオヘタちゃんばっかで(今年のリカも、「あぁ・・・」でした)、「重要視されてないんだなーリカって」とうなだれるしかないのである。

それも仕方ないな、と思うほど、リカってアホな子だからね(ぼっ、暴言/大汗)

女性としては唯一のメインキャスト、いうなればヒロインを、こんだけ自立性のない性格にするってとこが、もー“フェミニストておどる”としては気に食わない。

これに関しては、劇場オーナーを今回劇的に改良したデンで、次回何らかの方法で変化させてくれるのか、それとも、「女の子はそのまんまでいいじゃん」という考えなのかは、まだ判らない。

でも、あんまり期待はできない気がする。

・・・と、悪口だけは延々出てきてしまうイヤな習性のぼくなので、そろそろ黙ることにします。



じゃあこれで終わるので、ちゃんと良かったところを列挙しますね。

まず、以前の、「ブロードウエイでは、オフは負け組、オンが勝ち組」みたいな、いつの時代の価値観だよ? っていう脚本の奇天烈さを、再演するごとに徐々に改善してきている部分は、すごく買います。ケチつけちゃえば後出しジャンケンみたいな技ではあるんだけど、再演が確約されているという恵まれた環境の中で、毎回「ここはやっぱ、変えようよ」という姿勢は素晴らしい。だからこそ『SHOCK』は、再演するたびに行く価値のある(数少ない)舞台なのです。

あと、単純な時代の流れかもしれないが、脇を固めるジャニッ子(やらっち、町田君、ヨネは言うに及ばず、今回で言うとM.A.D.)がしっかりしてきた。

それこそ「Why Don't You〜」のシーンでのM.A.D.のダンス力には、『SHOCK』以外にもいくらかミュージカルを観ている目から見て、本当に感心した。

なんつーのかな、一般的な「ダンサー」さんたちの、跳躍力と柔軟性が自慢です、みたいな一種のキモさ(こ、ここで毒?!)がなく、単純に動きがカッコいい。

「ジャニーズダンス」って言葉、いい意味で使う時もあれば、嘲笑的な意味で使う時もあるんだけど、いま現在のM.A.D.のダンスは、全くいい方の意味で「ジャニーズダンスの極み」であると賞賛したい(去年のつばっちゃの舞台『World Wing 翼 Premium 2008』を観た時に言いたかったことを、やっと言えた/嬉)

首が据わってないお子ちゃまたちの面倒見は、もう滝沢さんにお任せして☆☆☆\(−−;)またよけーなことを!!!




といったような、今年の『Endless SHOCK』観劇でした。

そうそう、去年は30センチの距離で光一さんを見てドッキンドッキンしてたんですが(だから、去年も内容についての文句は山程あったんですが、遠慮しました)、毎年そんな美味しい思いはできるはずもなく、今年は天井桟敷での観劇でした。

ところが、この辺のエリアは、作品の全体図を見るには実に最適なエリアで、様々得るところが多かったと最後に申し上げておきます(前にもここら辺で観たことはあったんだけど)

二階席最後列で観て得するのは、『レ・ミゼラブル』だけじゃないってことです(笑)



よーし、明日は大掛かりなてくてくなので、頑張るぞ(←不必要な気合い)


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