| 2021年08月26日(木) |
息子を後ろに乗せて自転車で片道一時間。ひたすら走る。走って走って走って、おたふくの予防接種をしてくれるこどもクリニックまで。 それにしても今日はとりわけ暑さの厳しい日だった。マスクをしていると汗で顔に張り付いてくるからなおさらに呼吸がしづらくて困った。後ろに乗っている息子が繰り返し「母ちゃんガンバレ!」と声をかけてくれるのだが、途中からそれに返事をする余裕もなくなった。暑い。焼かれる。焦げる。蒸し上げられる。そんな感じ。 それでも何とか辿り着いたクリニックで、注射をしてもらう。それはほんの一分もかからないような事柄で。「お疲れ様でしたー!」という看護師さんの声で診察室を押し出される。ここまで片道一時間かけて来たのに、一分もかからないなんて、と私は心の中ぽかーんとしてしまった。いや、当たり前のことなのだけれどそれでも。 おたふくのワクチンが不足しているということ、かかりつけの小児科ではまったく接種を受け付けていなかったこと、諸々の事情が重なってこういうことになったのだけれど、それにしたって、と、愚痴を言いたくなる気持ちにさせられる。 気持ちを切り替える為に息子と一緒にスーパーの食品売り場へ。美味しそうにぷるぷる冷えてるプリンを4つ買う。再び自転車に跨り坂道を上る。 実家までの長い坂道。実家にまだ住んでいた頃、毎日毎日この坂道を往復した。行きはよいよい帰りは恐い、という具合。でも何故だろう、もう通うことのなくなったこの坂道が、今日は懐かしく感じられる。えっほえっほとペダルを漕ぐ。 父も母も相変わらずの様相で。口調の厳しさも相変わらず。容赦なくひとを決めつける口調。私もいい加減これに慣れることができたらいいのだろうけれど、私はだめなのだ、この口調にいつだってやられてしまう。 すっかり年老いた両親を前に、私は正直居心地が悪かった。そのことを申し訳なく思いつつも、もはやどうしようもなくて。 それでも一時間、何とか堪えた。
お願いだ、自分。彼らは日々老いていっている。そんな彼らにもう少しでいい、ほんの少しでいいからやさしく接せられないか? もうちょっとだけでもいいからやさしく笑ってやれないのか? |
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