ささやかな日々

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2021年09月16日(木) 
ワンコと散歩していると、いろんなものを新たに発見する。たとえば木の実。彼は道端に落ちている木の実を次から次に見つけては食べようとする。だから私も彼がフガフガ言い始めると慌ててそちらを見る。今日はオリーブの実が落ちているのを見つけて食べていた。こんな近所にオリーブの樹があるなんて私は今日の今日まで知らなかった。立ち止まって樹を見上げる。独特な葉と枝ぶり。そうかこれがオリーブの樹なんだ、としみじみ思った。ワンコのお陰、だ。
たとえば雑草。彼が好んで食べる雑草とそうではない雑草とあって、私から見るとそれはほぼ同じように見えるのだけれど違うらしい。似たように生えているのに、同じ種類にさえ見えてしまうことがあるのに、彼は見向きもしない時もあれば、少し先から早々に見つけて駆け寄る時もある。何がそんなに違うのかまださっぱり分からない。でも、その度、こんなところにも緑があるのか、と、発見する。

ワンコとの散歩時、息子が、すれ違う人全員に「こんにちは!」「こんばんは!」と声をかけている。でももちろん、返事をしてくれる人はほとんどいない。辛うじて返事をしてくれるのは、私達と同様に犬の散歩をしているひとたちのみ。それでもメゲずに彼は声を掛け続ける。
彼が小さい頃、私は彼に言ったのだ。挨拶はできる子になりなさい、と。挨拶はノックと同じなんだよ、と。誰かと仲良くなりたいと思ったら挨拶から始まるんだから、ちゃんと挨拶できるようになりなさい、と。
彼はそれを覚えているのか覚えていないのか分からないけれど、でも、しつこいほど挨拶する子になっている。怪訝な顔をして通り過ぎる大人たちを見ていて、私は、心の中息子に言い続けている。私はそんな、決してあきらめようとしない君が大好きだよ、と。

来月とある大学で講義をすることになり、その準備を進めている。話そうと思うことをまとめ、その合間合間に流す動画を作る。たったそれだけ、なのだが、それがなかなか難しい。この話をするのならこの動画を、あちらの話をするならあの写真たちを動画にして、などなど、考え始めるときりがなくて、パソコンの前でうんうん唸っている。
でも、せっかくやるのなら、ベストの状態で臨みたい。もうちょっと踏ん張ろう。


浅岡忍 HOMEMAIL

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