2022年07月04日(月) |
郵便受を見たら受刑者さんのひとりから手紙が届いていた。整った字を書くひとからのものだった。 読みながら電車に乗る。今日はS先生とSさんを引き合わせるために出掛ける。電車がごとごと揺れながら走って行く。実家に居た頃使った最寄り駅も通り越し、S先生の勤める病院の駅へ。Sさんはもうすでに改札口に居た。初対面なのだけれどきっとこのひとだろうと思ったひとがSさんで、ふたり顔を見合わせちょっと笑う。 おふたりが話しているのを一生懸命聴いていようと思うのに心が遠くなって頭がぐわんぐわんしてしまった。仕方ない、これも私の症状のひとつ。S先生はもう慣れたもので、「あ、解離始まったなーって思いました。僕もだいぶ慣れてきました」と後に笑っていたけれど。いやいや、そんなのに慣れなくてもいいですと私も笑ってしまった。
それにしても。Sさんには感心した。事前にS先生に訊ねたい事柄を書き出してきており、言語化しづらいことも一生懸命言葉にしようと声にして語っていた。なかなかできることじゃあない。そもそも彼女は今、不定期にカウンセリングを受ける以外していないそうだ。つまり主治医についていないから薬も服用していない、と。びっくりした。 息子の歯医者の予約時間が迫っていてゆっくりできなかったけれども、いつかちゃんとSさんとも話がしたい。もう少し、彼女の身辺が落ち着いたら。
ばたばたとK組の撮影が決まり、準備しておかなければならないことも出てきて忙しない。そして明日は舞踏家さんとの撮影だ。雨かもしれないからそれなりの準備をしておかないといけない。
そしてふと流れて来たSNSを見たら、家人が「チラシは母ちゃんです」と書き込んでいる。ああ結局そういう形になったのか、と、見ながらぼんやり思う。まぁそれが彼にできる最大限のことだったんだろう。 思うことはいろいろある。でも、これについてはこれ以上何も言うまいとも思う。朝やりあった時のことをしっかり覚えておこうと思う。でも同時に、彼なりに術を模索して実行してくれたことも覚えておこう。
主治医に短いレギンスを履いて、足の付根の炎症を抑えるといいわよとアドバイスされたので短いレギンスを買って早速履いてみたのだけれど。更年期障害のひとつのホットフラッシュには負けるらしい。発作が来ると着替えないといけないくらい汗だくになるから、その時この短いレギンスさんはへたってしまう。どうしたらいいのか。また今度主治医に相談してみよう。 ホットフラッシュ、ほんと、甘くない。
必要があって写真を見返しピックアップしているのだが、際限がない。終わりが見えない。こんなに私は写真を撮っているのか、と、呆然としたくなる。いや、写真家はみんなそんなものなんだろうけれども、じゃあみんな、それらをどう管理しているのだろう、と意識が遠くなりそう。昔のフィルムの方がよかったか、と言い出すときりがないのだけれども、私はやっぱり、手で触れるプリントが好きだった。フィルムが好きだった。また暗室に一日中籠って、プリント作業だけに専念するという時間がほしい。いつか、また。
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