へい太の日記

2002年10月13日(日) 迷宮からの逃走

手紙なんか とっくの昔に捨ててしまったよ
アルバムは時を刻みながら残ってる
閉じても 閉じても 隙間から いくつもの笑顔が滲み出して
探していたものが君の何だったのか 問いかけてくる
きっと知っていると思ったんだ
求めてるものが何だったかわからなかったけれど
きっといつか言ってくれると思ったんだ
ずいぶんと回り道をしそうだったけれど
きっとわかってくれると思っていたんだ

いつも 何度も
惑わされながら
いつも 何度も 
迷い込む 恋の迷宮
いつしか 今度も 出口を求めて道を尋ねたのに 
街を独りで歩いている

街にあふれる恋の歌
めまいを覚えて 耳を塞ぐ
戻ればテレビから流れ出す 恋の物語
耳に届くよりも前にザッピング
やがて独りで過ごすクリスマスイブ
静かに過ぎゆくバレンタイン
幾度となく巡り
恋人のいない年月を数えさせられる
そんなに恋してなくちゃいけないかい

迷宮に送り込もうとする全ての企てから逃れ
静かに もう一度独りで歩き始める
独りで探し 独りで見つけ 独りで築き上げる
独りを楽しむ
恋を探し 恋を見つけ 恋を築き上げる
恋を楽しむ
君からの手紙は要らない
想い出はもうアルバムに貼らない
恋の歌は歌わない
恋の物語ももう読まない
解き放ち 戻るべきところへ
記憶の中に見えない写真を埋め込んでゆくだけでいい


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へい太 [おてがみ] [へい太のほむぺ]

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