へい太の日記

2004年01月05日(月) 首が潰れ指が痺れる

今日も首が潰れているから指が痺れたままだ
首が回せない
振り返るときは 体ごと
寝違えたのか
年に一二度あって二三日すれば元通り
静かな明け方 首を回すとシュリシュリ音がした
襟に擦れる髪の音かと思ったが
どうやら首の骨の擦れる音
やがて右手の人差し指 指先が痺れるように
親指も痺れ 右腕全体が覆われ
四六時中 眠りすら浅いまま
トラックの荷台から滑り落ち 右肘を強打したからか
医者に見てもらい肘のレントゲンを撮る
首の写真も撮った
第5頸椎と第6頸椎の間が潰れ
軟骨がはみ出し神経を圧迫
右手人差し指と親指の痺れはそのために
指の上に厚い皮をもう一枚
まるでひとの手のよう
指でもなく ひじでもなく 首に原因が

女子高生二人乗り自転車
後ろの手元で何やらきらきら光る
コンビニおにぎりに海苔を巻いている
ヘッドフォンして向かいから来る男子高校生
お構いなし
駅のホーム地べたにあぐらを組み
タバコをくゆらす女子大生
指先で吸い終わったタバコを跳ね飛ばす
放物線を描くオレンジの軌跡
レールの向こうに消えていく
夢を求め自由の国に憧れて
社会の歯車に組み込まれてしまった世代は
子どもには何も言わず
憧れていた未来の国を今そこに見た
豊かな国 モノに溢れた便利さ目指して
いつの間にやら
首が潰れ指が痺れてる


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へい太 [おてがみ] [へい太のほむぺ]

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