ヒロの日記

生き辛さ・・・個性だと思って、

2001年07月18日(水) 〜Short story〜

    『なっちゃんの秘密』


「Kのやつ遅いぃ!」

「もう、オレ達だけで練習してようよ。」

「そだね、来てもどうせ詩書いてないんだろうから。」



    〜〜ンベベ、ンベベ♪

    〜〜タタドタ、!タタドド♪ 


「なぁ〜んかだりくね?」

「なにが?」

「だから・・・女の子いれようよー。」

「それはさ、いろいろ問題の種になるからって。」

「んじゃ〜、すっげえブスにすれば?」

「意味無いじゃん!」

「あ、K来たよ!」


「わりいわりい、時空のひずみに・・・」

「ばーか。」

「んで、その娘(こ)、だれさん?」

「ん〜と。。。。。。。」

「Kの彼女?」

「ちがうよ、オレの友達の妹の後輩。」

「はじめまして〜! なつこでっすぅー!。」

「ども。」

「はぁ。」

「なんかね、見学したいってーから。かまわないよな?」

「どうぞどうぞ。」

「ぜんぜん。」


  〜〜んべんべ、んべんべ♪

  〜〜どどたん、どどたん♪


「あー! 初めにいっとくけどー、なっちゃんには、彼氏いるからね。」

  なんだ。。。いるのか。。。

  あれ? また目、あっちゃった。。。

「それとー! なっちゃんの親父さんて県警の所長さんだからね。」

  なんだと?

  また見てる? オレの事好きなのかな?

「あのおーー・・・」




「なに?」

「さっきから気になってたんですけどお〜。」

「うん・・・」

「このバンドって、プロ目指してるとかなんですか?」

「・・・いちお。」



「あのぉ〜、リフがまるでかみ合ってないしぃ〜、バスドラもたってるしぃ〜。」

    ????????

「わたしって、楽器いじれない人だけど〜、ず〜っと洋楽とか聴いてて・・・」

「上手いバンドって聞いてたから期待してきたんだけどぉ〜・・・」

「帰る!!」



   〜〜んべんべ、ンベンベ♪

   〜〜ドドタン、ドドタン♪
  
   〜〜ソレイユーー! のわーーる! キミの瞳ぃーー!!


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