今日は瑞穂のお話・・・


　先週の土曜日

　「 おへその辺りが痛いねん 」 と瑞穂が言い出した

　むちゃくちゃ痛いわけではなく 「 なんか痛い 」 らしい

　「 おへそいじった？ 」 と訊いたら 「 いじってない 」

　その程度で 「 大変な病気 」 だなんて気づくはずもなく・・・




　日曜日

　「 おへそが腫れてきた 」

　見るとほんとにおへその中のお肉が腫れてきている

　少し赤くて固くなっている

　「 この辺も痛くなってきてん 」

　右下腹部をさする瑞穂

　押さえたり力を入れたりしたら痛いらしい

　
　怖がりの主人は

　「 医学書見るなよ！ 」
　
　「 見たら悪い方悪い方考えてまうねんから 」

　「 明日病院連れて行ったらいい 」 と言う

　
　それでも気になって医学書を開いてみたら

　どうも盲腸のようだ

　痛むか所、痛みぐあいかなり似ている

　きっと盲腸に違いない




　月曜日

　早朝に瑞穂が起きてきた

　「 おへそから汁が出てきた！ 」

　汁？ 膿が出てきてるん？

　おかしいやん！ 盲腸やあらへんやん！


　何の病気かさっぱり分からないまま

　とりあえず行き慣れた大きな総合病院まで車を走らせた


　小児科で診てもらった

　おへそから出てきたのはやっぱり膿だったようで

　「 おへその周囲にかなり膿がたまっていますねぇ 」

　「 エコーとＣＴとＭＲＩの検査が必要でしょう 」

　「 強い抗生剤を点滴して炎症をおさえますが

　　５日〜１週間入院することになると思っておいてください 」

　
　えっ？ 何なん？ 何の病気なんよ？

　「 まあ、おそらくこれでしょう。 というのは分かっていますが

　　とりあえず検査が終わってはっきりしてからお話しましょう 」

　そう言って先生がカルテに書き込んだ病名？は


　臍炎


　へそえん て！

　そのまんまかい！