う た う ひ と 

2001年05月29日(火) 下り坂


助けてくださいと叫んでみても
本当は判り過ぎているのさ
まして雨がしとど濡らせば
荷物が肩に食い込む

坂は下りのほうがきつい
膝にかかるあたしの命
とても重くてとても痛くて
駆け下りたいのも道理でしょ ねえ

それでもあたしは生きていく
噛み締めた奥歯が欠けても
涙がまぶたを腫らしても
こころがだれかを呼んでも

ねえ使い古されたことば だけど
誰が生んでくれと頼んだよと
それもわかる気がするのは
あたしだけなのか 教えて欲しい

下りの坂はまだまだだらだら
続いた先には梯子がぶらぶら
命の重み支えきれないあたしを
笑っているように見える

それでもあたしは生きていく
どんなあたしでも生きていく
雨の日には腰をおろしてそして
無理やりに目を閉じて眠る

それでもあたしは生きていく
どんな砂も噛んで生きていく
あたしがそう決めたから
理由なんて
それだけできっと十分

あたしは醜悪なあたしを抱いて
いつのまにやら待っていたよ
太陽の気まぐれな一瞥を待って
ひたすらに泣き続けてたよ

だけど

あたしは歩いてく

要らない荷物 毎日
棄てようか棄てまいか迷いながら

地を這いずり 足をひきずって

あたしは・・・
生きていく

幸福の種を植える場所を
さがし歩きつづけるのさ

きょうも




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あかり [MAIL]

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