「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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本日はお日柄もよく、バレンタインデーである。 ミーに、今日は好きな人にチョコを上げる日なんだよーと、おしえたら、 なんだかもじもじしている。
「なあに〜、誰かあげたいこがおるの〜?」 「うん。」 「誰ー?ヤス?」 「ちゃう。」 「ひろしくん?」 「ちゃう。」 「ショータ?」 「あ。ショータくんも。」
「も」って、あんた。 ショータには、指輪もらったくせにー。
突然、ショータが、うちにやってきた。 「おばちゃん!、ミーおる?」 「おるよー。あがりー。」 「ええねん!これ渡しに来ただけやから。」 ショータは、「ミーちゃん!おいでっ」と玄関にミーを呼んで、 「これ、やるわ!じゃなっ!」 と、帰っていった。
「なに、もうたん?」 「ほら!」
かわいいピンクのお花のついた指輪。 ミー、大喜びで、一日つけていた。
あとで、ショータママに会って、 「指輪もらったんやけど、あれ、おねーちゃんのおもちゃかなんかと違うの?」 と聞いたら、 「ちがうねん。あれな、ショータがわざわざ、 『ボク、ミーに買う』って言うて、自分で選びやってん。」 うわー。
ショータにチョコやらんで、誰にやるつもりやってん! 「・・・レーくん。」 えっ!!なんでっ!? 「遊んでくれるから。」 あー。 そうね。ショータくんなかなか遊びにこれないからなぁ。 レーくんは今日もうちに来る予定だし。 今日は、うちにいつものおにーちゃん連中が3人くるから、 その子たち用には買ってあるんだけど。
うむむむむむ。 でもそれでいいのか? 大好きな人に「好きです」って、チョコあげる日なんだぞ?
しばらーく考えたミーは、 「じゃ、ショータくんにだけ違うのあげる。」
そうよ!、そうこなくちゃ! あえなくたって、好きな人は好きな人よっ! いつでも会えるからってだけで本命チョコあげちゃだめよぅ!
ミーは、うちに来たお友達に、 元気よくチョコを配ってから、 ショータのうちに、ひとつだけ違うチョコを持っていった。
ショータは、ミーからチョコが来ないと、ふててたらしい。 ミーは、何言ってんだか聞き取れないくらいの小さなふにゃふにゃ声で、 「おそくなって、ごめんね。」 といって、渡した。
いっちょまえに、ふたりとも照れてやんの。 ふふふ。かーわい。
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