「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
DiaryINDEX|past|will
小学校まで片道40分近くかけて歩いていくモックン。 はじめの頃は重いランドセルがつらそうだった。
ところが、最近いたってご機嫌。
春だから。 春は虫の季節だから。 通学路は両側が田んぼだから。
もう、毎日おみやげを持って嬉々として帰ってくる。
今日のおみやげは、「タイコウチ」 タガメとよく似た水生昆虫。 でかい前足でエモノをつかんで、チュウチュウ中身を吸う、ちょっとトリッキーな彼。
「見て!ぼく、つかまえたん!!」 「うはあ、ほんまにおるんやなぁ。タイコウチ。」 「みずたまりにおったんさァ〜♪」
モックン用に玄関脇には虫かごと飼育ケースが置いてある。
「どれに入れよかな。」 「うーん。この、かえるの卵の入ってたケースは、今、空?」 「うん、おたまじゃくしになったから、こっちのバケツに移してある。」 「じゃ、これの水替えて、と、タイコウチは、水から上がるとこもいるんやな?」 「いる!」 「じゃあ、このでっかい石もいれて・・・これでどうや。」 「いい感じ!」
さっそくタイコウチを整えてやったケースに入れる。
「エサはどうするの?」
モックンはまかせとけ!という顔をして言った。 「おたまじゃくしをやろう!」
え。 あの。
それ、一月かけてお育てになったんじゃぁ・・・。
「うん!とりあえずは一匹だけやろう!」
大きいのはもったいないからと小さめのおたまじゃくしを、 タイコウチのケースに入れるモックン。 「おかあちゃん!おたまじゃくし、吸われて干からびんのかなぁ?」
「おたまちゃん、エサになっちゃったなぁ。」 「だって、食べな死ぬやん?」
すげえなぁ。 子供ってダイレクト。 そうさ!生きるってそういうことさ!
|