「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年05月02日(水) エサ

小学校まで片道40分近くかけて歩いていくモックン。
はじめの頃は重いランドセルがつらそうだった。

ところが、最近いたってご機嫌。


春だから。
春は虫の季節だから。
通学路は両側が田んぼだから。

もう、毎日おみやげを持って嬉々として帰ってくる。


今日のおみやげは、「タイコウチ」
タガメとよく似た水生昆虫。
でかい前足でエモノをつかんで、チュウチュウ中身を吸う、ちょっとトリッキーな彼。

「見て!ぼく、つかまえたん!!」
「うはあ、ほんまにおるんやなぁ。タイコウチ。」
「みずたまりにおったんさァ〜♪」

モックン用に玄関脇には虫かごと飼育ケースが置いてある。

「どれに入れよかな。」
「うーん。この、かえるの卵の入ってたケースは、今、空?」
「うん、おたまじゃくしになったから、こっちのバケツに移してある。」
「じゃ、これの水替えて、と、タイコウチは、水から上がるとこもいるんやな?」
「いる!」
「じゃあ、このでっかい石もいれて・・・これでどうや。」
「いい感じ!」

さっそくタイコウチを整えてやったケースに入れる。

「エサはどうするの?」

モックンはまかせとけ!という顔をして言った。
「おたまじゃくしをやろう!」






え。
あの。


それ、一月かけてお育てになったんじゃぁ・・・。


「うん!とりあえずは一匹だけやろう!」


大きいのはもったいないからと小さめのおたまじゃくしを、
タイコウチのケースに入れるモックン。
「おかあちゃん!おたまじゃくし、吸われて干からびんのかなぁ?」

「おたまちゃん、エサになっちゃったなぁ。」
「だって、食べな死ぬやん?」


すげえなぁ。
子供ってダイレクト。
そうさ!生きるってそういうことさ!



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