「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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2001年05月22日(火) 家庭訪問

まだモックンの帰ってくる前に先生が到着した。
初家庭訪問だ。

先生と話をしてる間にも、
ご近所のお友達があーそぼ、とやってくる。

「近所にお友達が多いんですね。」
「ハイ、いつもこんな感じです。」

「学校での様子はどうですか?」
「落ち着いてますねー。本が好きなようですね。」
「そうですねぇ、この人は虫が好きなもんですから、
捕まえてきた虫が何かを調べたい一心で
図鑑を読んで、ひらがなもカタカナも覚えましたからねぇ。」
「虫ですか。」
「むしとり博士と、保育園では呼ばれていました。」

モックン、自分のことを言ってるな?とちょっと気になる。
二階で読むつもりだったマンガを持って
先生の側のソファに座る。
広げたマンガは、「ママはポヨポヨザウルスがお好き」。
・・・・育児マンガだよ、それ・・。

母が指差して、
「へんでしょー。」
先生、
「いえいえ、そんな(笑)」
「保育園でもね、保母さんに、保母生活で初めてのタイプのコって、
担任する先生みんなに言われてたんですよ。」
「えっ、そうなんですか?」

モックンには、子供らしからぬおかしさがある。
妙に落ち着いていて、核心を衝くし、
誰も気がつかないようなところばかり気がついて、
肝心のものをよく見落としている。
お友達と遊ぶのも好きだが、
自分ひとりの時間も大切にしている。
本や、むしとりは彼の大事なひとりの時間だ。
だから、一人ぼっちを怖がらない。
保育園に入った3歳頃からこうだったから、
モックンを子ども扱いしようとした大人は、意外なところで足をすくわれる。
母親だって、うかうか母親ヅラしてられないんだもん。こいつ。


「そうなんですか?」って。先生。
そうですよ。毎日みりゃわかるでしょー、このヒトの不思議っぷりが。

ベテランの先生なのに、
ちゃんと子供のこと見えてるのかなあ?って
ちょっと不安になる。
カリキュラムこなすのでいっぱいいっぱいなのかなあ?


「私のキャリアはこの子が上限ですから、初めてのことばかりです。
ですから先生、学校のことはいろいろ教えてください。
でも、先生、この子のことは何でも聞いてくださいね。」
「あっ、はい。わかりましたー。」


たよんないなーせんせー。

お見送りしながらそう思っていたら、
モックンがぼそっと、
「せんせーかわっとるやろ。」


・・・・・・・・・・・・・・・。


・・うん。・・・・・・・・・・。



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