「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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ミーとマルのお絵かき教室の先生が、 市の郷土資料館で「お絵かき大好き親子展」てのの作品を作るので 今日の教室はそこでやりますとのこと。
ミー、マルに加えてモックンもご同行願い、会場へ。
テーマは、いま、昔、未来を描こう!とひじょーにアバウト。 絵だけでなくて、工作もしていいらしい。 工作用に空き箱やらダンボールやらがどど〜んと山積みになっている。
「では、みんな元気にかきましょ〜!」と、 司会のおじさんに放り出されたものの、 「え?え?いったいなにをしたらいいの?」と、戸惑う子どもたちを尻目に 我が子たち、材料をガガガガガッ!と寄せ集め、 会場の隅に陣取って、巨大工作製作にとりかかりはじめた。
もー、こーなったら、止まらないのはわかっているので、 母、壁にもたれてぺたんと座り込むと、 目ざとく見つけたガムテープをちぎって渡すサポート役に徹する。
モックンが基礎をガンガン組んでいき、 ミーがアレンジを担当。 こんな工作、お手の物だ。
マルはどこ?と探すと、 なにをしたらいいかわからない子グループに説明する先生の足元で オリジナルな「いかハウス」を黙々と作っていた。 箱を組み合わせて張り合わせ、 先生の背後に積んだ豊富な材料から次々とデコレーション素材をつかんでは 夢中で作っている様子だったのでほうっておく。 もちろん先生の話なんか耳に入っていないのは当たり前。 もう自分のワールドに埋没中。
モックンとミーの巨大建造物もだんだん形が組みあがってきた。 ムーミンハウスのような三角屋根のドームハウスだ。
ちゃんと中に人も入ることができるし、中から外をのぞく工夫もしかけもある。 いいんじゃない〜、と横でガムテをちぎっていたら、 スタッフの美術の先生たちが、次々と 「いいなぁ〜。」 「これ、中央に飾りたいねぇ。」 「お兄ちゃん、6年生?6年生になると違うねぇ。」 「素敵ねぇ。こんなのよく考えて。」 「こどもたちだけで、やってるの?すごいねぇ!」 と、まぁ、ほめるほめる。
母子そろって、内心、 いや〜?我が家でこーゆー工作は日常だけど・・・・・・。 と、思っているわけだが、 まわりを見ると、納得。 ほとんどの家族で工作は親が作っているのだった。
ああ〜・・・そこ、子どもテイストがよかったのに、直しちゃって〜。
と、ヒトゴトながら惜しい気持ちになる。 親が手を出さない方が、子どものステキなキラキラが生きるのになぁ〜。
「おかあちゃん、屋根重いみたい。たわんできた。」 と、モックンに相談されたので、 「補強したら?一番下に見えないようにダンボールかませる?」と相談に乗ったら、 「そやな。とってくるわ。」 と、大きさも厚さもいい感じのダンボールを見つけてきた。
「じゃ、屋根をそーっと持ち上げといてあげるから、すきまに差し込み〜。」 と、私が屋根を持ち上げると、 よっしゃ!とモックンが左から、ミーが右からダンボールを突っ込み補強工事。 私が手を貸したのは、ここだけ。
バランスを直して、手を差し出すので、 母は、またガムテをちぎる係りに戻った。
会場を見渡すと、いろんな巨大工作が立ち上がっている。 「親子展」なんだから、親が作ったものがあってもいいわけだけど 子どものキラキラ部分を親が作り変えちゃったらおもしろくないんじゃないかなぁ〜と 惜しい気持ちで眺める。
しょせん、親は子どもにかなわない。 かなうこどもだったらつまらない。
やりたいよーにやりきったうちの3きょうだいが、満足して完成品を眺めていたら、 美術の先生が寄ってきて、 「いい作品だから、作品にサインしといて。」 サインを目立たないところにすると、 「色塗ったら?」 「こんなの貼ったら?」 と、別の先生が口を出す。
ん〜、そうかな?とミーが考えていると、 モックンがキッパリと、 「これはこれで。」 と、完成宣言。
ちょうど、そこへ、ミーの画塾の先生が、やってきて、見るなり、 「おお〜。ええやないの〜!!」と手放しでほめてくれたので モックンもミーも後押しを受けた感じですっきり終われた。ありがとう先生。
夏休みいっぱい、展示してあるそうです。
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