Just A Little Day
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思い返せば、高2の夏から高校卒業までの1年間を除いて あたしの隣りには必ず「彼氏」と呼ぶ人がいた。
あたしは結局、一人になれない。 淋しいのは厭だからなのか、恋愛体質だからなのか。 結局、一人になるのが怖いんだ。
「誰か」の存在があって初めて、自分の位置がわかる。
あたしは人一倍のファザコン。 「パパ」と呼んでしまったから、「彼氏」ではなく「パパ」になってしまった。 そのまま一緒に暮らしてしまったから、「彼氏」でなく「家族」になってしまった。
別れ話がまとまって、あたしは必死に「別れないで済む道」を探している。
もう終わりだ。行き止まりだ。この関係に未来はない。
散々そう思っていたくせに。
壊さなきゃいけない? 別れなきゃいけない? だって、ここはこんなにも居心地がいい。
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