a fish called datsu -だつという名の魚-
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2000年10月03日(火) あるワイン産地の裏話

 今日、問屋のTさんが来た。Tさんの兄弟は、北海道ではワインで有名な町にある醸造所の偉い人をしているという。
 そのTさんが言うにはその町のワインは山梨県のぶどうを使っているらしい。よほどぶどうが採れない限り、何万本もワインはできないと言うことだ。そして1%位しか日本製のワインを使ってなくても国産を名乗っていいらしい。なので、そこの町の地ワインはドイツ産ともブレンドしているそうだ。そして数年前、ドイツ産ワインに不凍液が検出された時、そこの醸造所でも混ぜていることについて謝罪したのだそうだ。
 そしてその町では町民還元ワインを作っている。私はそれが各家庭に毎年何本かずつ配られているものだと思ったいたが、普通に酒屋で売っているのだそうだ。
 その町民還元ワインは最初は500円くらいで売っていた。それを地元の人がよそにおみやげに持っていくのだが、1本では失礼に当たると思って2〜3本買っていく。しかしそれが裏目に出て、還元ワインは安物だと思われるようになったらしい。そして同じ安物なら、コンビニで売ってる、1本500円ぐらいの輸入ワインの方がおしゃれだと考える人が増えた。それに押されて、どんどん価値が薄れて行った。いつしか割が合わなくなって、還元ワインは1000円で売られるようになったのだそう。


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