それは、私は恵まれていることです。 私の地元はとても田舎で(というよりも過疎地)唯一市内にある高校も 県内で最低レベルの偏差値。就職組が大半を占めます。 市立中学から他市の進学校に進学するのは上位5%、 しかもお家の経済状況が許す子だけです。 もちろん、都市に住む子よりも格段に勉強しにくい状況で私は人並み以上の 努力を続けました。私が進学した高校には、同じ中学の女の子が一人も いず、寂しい思いもしました。 それでも自分の夢に向かって勉強できたのは親の後押しがあったからです。 高い予備校の費用や受験代まで出してくれて、一人暮らしまで 経験させてもらいました。感謝し尽せません。 今までもそう感じてはいたんですが、身に染みたのは今年帰省してから。 一つ下の後輩が、国立大学の夜学に通いながら働くことを決意した、という 話を聞いてからです。両親の反対を押し切って進学するため、折衷案だそうです。 これまで私の周りには私立の医大を目指す子や、国公立に合格するために 塾や通信教育を利用する子しかいなかったのでとても衝撃でした。 知っていたのに、テレビの中の話のようにしか考えてなかったんですね。 国公立に入ったと偉そうな顔をしている自分がとても恥ずかしいです。 東大入学者の保護者の年収は日本人の平均年収のかなり上をいっている、という ニュースが流れたことがありますが、東大に限りません。 国公立大生は人より数段上のスタート地点に立つことが可能だった人達ばかりです。私だってそうです。 そんな人達ばかりの中で生活するから、感覚が麻痺しちゃうんでしょうね。 国公立出身者は将来国の基盤を作る大きな職業に携わる人が多いですが、 こんな人ばかり(私含め)では不安・・・かもしれません。 せめて今は、この状況に感謝して必死に学ぶことしかできないでしょう。 すこしでも多くの知識を自分に貯金して親や、お世話になった方にお返し できたらなと思います。 |