2006年01月20日(金) |
第552話 へんてこりんなトイレ散歩 |
夕べの10時半。 ノアが「オシッコに行きたいの」と。
「えぇー、本当に行きたいの?アンジェラちゃんと遊びたいとかじゃないの?」 「オシッコしたいの」(悲しい顔でお手)
「寒いよ・・・。オシッコしてからまだ3時間だよ?」 「オシッコしたいの」(やや力を入れてお手)
「わかりました。いきますか。。。」 「うれしい!うれしい!」(ジャンプ&回転)
で、大きい公園までたどりついて、オシッコさせてたら、なんか後ろに気配。
(ん?)
振り返ったら道路に倒れてる人。 端っこではあるけど、車が来たら手足が轢かれる位置。
そばには携帯で話してるおじさん。 自転車にくくりつけられた柴犬。
倒れてる人を散歩中のおじさんが見つけて警察に電話してる様子。 「もう10分たつけど、まだ来れないんですか?車に轢かれちゃうよ。」
警察はなかなか来ないらしい。 歩いていても頬が痛いほどの寒風。
知らん顔するのも気が引けて、私もなんとなく一緒に警察をまつ。 おじさんのそばのワンコ、 「キューん・・・キューン・・・」と悲しい声で散歩の続きを催促していた。
「待ってろ、この人、このままにして帰れないだろう。」 おじさん、ワンコに話しかけてる。
やがてパトカー到着。 おまわりさん、倒れてる人を見るなり 「橋本さーん(仮名)、ここで寝てちゃだめだよぉ。死んじゃうよー。」
・・・・酔っ払いの常習者でしたか。。。(^^;)
それまで声をかけてもぴくりとも動かなかったおじさん、いきなり大きな声で喋りながら歩き出しました。
ノア「ごうるるるるるるるるる・・・」
酔っ払いをはじめて見たノア、怖がって喉の奥でうなってました。
酔「俺の家は五丁目だあー」 ノア「ごううるるるるるるる」
「おまわりさん、ありがとよー」 「ごうるるるるるるるるるるる」
警官「橋本さーん、五丁目はそっちじゃないよー」 酔「あー?あーそーなのー?」 ノア「ごるるるるるるるるるる」
通報者のおじさんは苦笑いしながらワンコを連れて家に向かいました。 たまたま酔っ払いのおじさんと同じ方向のわたし、酔ってるおじさんが気になってしょうがないノアを引きずるようにして帰宅。
その後ろからパトカーが超低速でついてくる。 見届けるつもりなのかな。
ノア「ハッハッハッハッハ」(おうちかえるの?) 私「おうちに帰ろうねー」 酔「おれのーいえはー・・」 ノア「ごるるるるるるる」
後ろからは回転灯。
酔っ払いのおじさん、あのまま寝てたら轢かれるか凍死するかだったから、無事で何より。 なんだかへんてこりんなトイレ散歩でした。
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