2006年02月03日(金) |
第558話 きれい好き |
ノアが水入れの前に立ち、ちょっと眺めて、チーン!と爪でステンレスの容器を鳴らす。 鳴らしてちびたを振り向く。
ゲームをしてたちびたが「はいはい」と返事をして立ち上がり、水入れに近づき、 「なんだ、はいってるよ。」と戻る。
それを見送ったノアがもう一度水入れを覗き込み、再びチーン!と容器を鳴らす。 ちびた「なんでよー。水、まだ入ってんじゃーん!」
ノアが困った顔で私を振り返る。
私「どれ・・・」
見てみると、確かに水は2センチほど入ってるけど、小さいアブクが浮いてる。 ガブガブ飲んだ時によだれが落ちた跡と思われる。
私「横着しないでこまめに取り替えてやってよ。ノアは新鮮な水が飲みたいっていってるんだよ。」
ち「どんだけわがままだよ、もー。」
私「ノアだって自分で出来りゃやってるよ。やれないから可愛そうでしょ?お前の仕事は水とご飯やりだけなんだから、きっちりいい仕事しなさいよ。」
ちびたに任せておくと、よだれの混じった飲み残しの水に新しい水を足したりする。いい加減だ。 なのでこまめに私がチェックして容器を洗いなおさせたりしてる。
ノアは意外にきれい好きなんだよ。 本能的なものなんだろうけど、古い水を飲みたがらない。
飲みたがらないが。。。。。
どろどろの手賀沼に平気で飛び込んで泳いで、喉が渇くとごくごく沼の水を飲んじゃうのは、また別の話なんだね。きっと。
雪が降った日にノーリードにすると、雪の中から他犬のブツをたまーに掘り出して食しようとするのも別の話なんだね。きっと。
とってもきれい好きだからウンチョスのキレが悪いとウンチョス終了直後に座り込んで肛門をきれいに舐めて手入れしようとするのも別の話なんだね。きっと。
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