弱Sonファイブ
「何のにおいかわかる?」 と君は さりげなく聞いてきました。 ああ、すごくさりげないよ って思い込みながら 「えー、わからんわ。何?」 って言います。 そしたら 「ナイショー♪」 って言われます。 「ふーん」 って言いながらそのまま ほったらかしにして 「あ、プラドー美術展いいねー」 とか言うときます。 「ここから近いよ」 って君が言うので 「ふーん」 って流しときます。 「さっきから、ふーん、ばっかり」 「ふーん」 「ホラ!」 「病気なんだ」 「何それ?」 「...」 「...」 「何だろう?」 とか言いながら なんとなくホテルに 入ります。 ... 僕は お腹がすいていたので ガツガツしてました。 彼女もそう。 男の前で 平気でご飯を いっぱい食べれる女の子は かわいいです。 ベットの上でもそう。 それにご飯を食べてる人は 無心です。 誰でもそう。 そしてお腹が いっぱいになったら 皆、しあわせそう。 ... やっと君が 言葉を話すためだけに 口を開きます。 「何のにおいかわかる?」 答えます。 「フェロモン香水」 君はほおを プウッってふくらませます。 「もう!」 うーん、かわいいです。 「おいらがグリーンティっていいね、 って言ったから?」 「そうかも。 買っちゃったー」 「ふーん」 「...」 「...」 「何よー?」 「おいらも買っちゃった」 「え、何を?」 「目をつぶってください」 「え、何何?」 「クイズです」 「え、え、?」 「さてこれは 何のにおいでしょう?」 「...」 「...」 「ディオリシモ!」 「正解です、 見事正解したあなたには 優勝商品として ディオリシモを差し上げます」 「うれしーい! ホントに探してくれてると 思わなかったよ!」 「なんで10mlにしたかわかる?」 「うーん、 また全部こぼしても 大丈夫なように、かな?」 「ブー、ちがいます。 近いうちにまた 君にもっと似合う香水を 探せるように、です」 「もう!」 「さらに優勝商品の副賞です」 「え、何何?」 本日2度目の 天国への片道切符です。 |