やんの読書日記
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2003年05月26日(月) 封神演義 

許仲琳作 渡辺仙州編
      偕成社

中国は殷の末期、紂王が政治を怠り、女色にふけ、
忠臣を退けて暴挙に出たため、諸国が反乱を起こして殷の国を滅ぼし
周王朝を建てるという歴史上の筋書き。
この物語は、紂王を陰で操る妲妃の怪しさ
家臣を惨殺してはばからない王の話が上巻
中巻は、紂王に反旗をひるがえした姫昌とその軍師に迎えられる姜子牙。
下巻は殷と周の対決、紂王と殷に見方する仙人たちの死、周の建国
この物語の中心は、二大勢力の仙人集団の対決と、
彼らの魂を封神台に祭る事
殷と周の対決で死んでいった仙人たちが神に報じられる、
そういう物語だが、おもしろくてたまらないのは対決のしかただ。
彼らのもつ武器は刀や槍ではなくて、宝貝といって、
妖術で相手をだましたり傷つけたり相手の武器を吸い取ったりする宝物だ。
宝貝を使って相手を倒し倒され、傷ついても不思議な薬で立ち直ったするが、それでもよみがえらなかった者たちが封神台へ上る。
登場人物の多さ、展開の速さは三国志や水滸伝、西遊記に通じるものがある。
殷の紂王、周の武王、文王は歴史にも出てくる実在の人物。
彼らを補佐する将軍がそれぞれ麒麟や獅子に乗っているのがおもしろい。
周の武王に請われてやってきた姜子牙は太公望だというし、
仙人の高い位にある南極仙翁は日本の福禄寿だという
少年の姿をしたなたは、西遊記で見た事があるし、
深読みするとはまりそうだ


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