やんの読書日記
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鶴岡真弓、松村一男 河出書房新社
メリングとサトクリフと、ハリーポッター アーサー王の中に息づくのはケルトの理念 初めてケルトの文学に触れたのはメリングの 「妖精王の月」そのころケルトの理念は まったく理解できなかった。 妖精がそこらじゅうにいて、人とすぐに まじわってしまうこと。死を恐れないのは からだの死を信じず、魂の再生を信じているからだということ。めくるめく渦巻き模様に そのことがあらわされているということ メリングを何冊か読み、サトクリフのクーフリンとフィン・マックールを読み、アーサー王を読むうちにケルトの人々の心理がわかるようになった。
本書はケルトの理念がわかりやすく図解されていて、ついでにケルトの歴史もわかって 今後の読書の糧になった。 ヨーロッパの歴史は、ローマとゲルマン人ののものだと思っていたことが間違いだと 気づいた事。それ以前にケルト人が文化を持っていた事を初めて知った。 カエサルのガリア戦記にその事が詳しく記されていると言う。現在残っているのは ブリテン島に移住した島のケルトの末裔で アイルランド、ウェールズ、スコットランドにもっとも残っているとか。 今度はガリア戦記を読んでみたい
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