やんの読書日記
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2003年06月12日(木) 図説 ケルトの歴史

鶴岡真弓、松村一男  河出書房新社

メリングとサトクリフと、ハリーポッター
アーサー王の中に息づくのはケルトの理念
初めてケルトの文学に触れたのはメリングの
「妖精王の月」そのころケルトの理念は
まったく理解できなかった。
妖精がそこらじゅうにいて、人とすぐに
まじわってしまうこと。死を恐れないのは
からだの死を信じず、魂の再生を信じているからだということ。めくるめく渦巻き模様に
そのことがあらわされているということ
メリングを何冊か読み、サトクリフのクーフリンとフィン・マックールを読み、アーサー王を読むうちにケルトの人々の心理がわかるようになった。

本書はケルトの理念がわかりやすく図解されていて、ついでにケルトの歴史もわかって
今後の読書の糧になった。
ヨーロッパの歴史は、ローマとゲルマン人ののものだと思っていたことが間違いだと
気づいた事。それ以前にケルト人が文化を持っていた事を初めて知った。
カエサルのガリア戦記にその事が詳しく記されていると言う。現在残っているのは
ブリテン島に移住した島のケルトの末裔で
アイルランド、ウェールズ、スコットランドにもっとも残っているとか。
今度はガリア戦記を読んでみたい


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