やんの読書日記
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上橋菜穂子作 二木真希子絵 偕成社
100年に一度の日照りと 雨雲をつくり雨を降らせる精霊 精霊の卵を体内に宿らせて、卵を食う怪物から守る守人
守人シリーズの第一弾 何度も読もうと思ってためらっていたけれど 読んでみてよかった いろいろな民族の神話が融合したような 話だけれど、全体を通して アジア的な風景や、人々の暮らしが伝わってくる この巻の守人はチャグムという皇太子だけれど 女用心棒のバルサや、呪術師のタンダに鍛えられて たくましくなっていく場面がいい。 バルサが短槍を使いこなして敵と戦うシーンは 見事だけれど、チャグムとのふれあいの中で 養父とのこと自分のことを回想する場面が心に残る 用心棒としてではなく、人の子バルサの姿がさわやかだ。
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