やんの読書日記
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2004年04月28日(水) 白鳥の騎士 笛吹童子

中学生のときテレビの人形劇で見た笛吹童子が懐かしかったので
借りて読んでみた
白鳥党とされこうべ党が世の中にはあって
善と悪とが闘っている
白鳥党の先祖は朝鮮半島からきた王子だとか
されこうべ党の先祖もその王子の弟だとか

奈良時代、東北地方の蝦夷を打つために
都から派遣された雄麿という武士が白鳥党の党首だった時代
だましだまされ、流転の末に
いろいろな人々と出会っては分かれる
であった人どうし必ず何かの縁でむすばれているところ
ここのくだりは講談並みにテンポがはやくて
ぐいぐい読めてしまう

どちらも危ういところを白鳥党が勝利するという
勧善懲悪的な冒険活劇だ
人形劇で見た笛吹童子
これはかなり脚色されていたみたいだ
大江山の幻術使い霧の小次郎とその妹胡蝶尼が
兄妹の名乗りをあげずに咲きに小次郎が殺されてしまったり
三日月童子なんていたっけというくらいの違いだけれど
映像で見たものは今でもはっきり覚えている
もともとラジオドラマの脚本だったらしいから
本で読むよりオンエアの方が印象深いのに違いない
小次郎を殺さないで、という投書が放送局にたくさん届いた
という話を思い出した
なのに小次郎は殺されてしまった
そこの部分は今でも覚えている


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