やんの読書日記
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2004年08月28日(土) ロビンフッド物語

ローズマリ・サトクリフ作
ウォルター・ホッジズ絵
原書房

サトクリフの処女作
サイン入り
オリジナル以外の作品で面白かったのが少ないので
あまり期待していなかったが
本書を読んでロビンフッドの
少年、弓の名手、義賊
というイメージがかなり変ったような気がする。

義賊には変りはないが無法者といわれるいわれはなく
正規の王リチャードに忠誠を尽くし
信義と友情に篤い、その上に冒険を好む
ヒーローだった。
知らなかったエピソードもたくさんあり
これって、どこかの有名なアニメとは全然違う
というところがたくさんあった。
もちろん本書の方が誠実で美しい。
ところどころ出てくるリュートの調べみたいに。
そして不滅だと思っていたロビンに
最期の時が訪れたときは悲しかった。
サトクリフ独特の情景描写
エメラルドのような輝き
息ひとつするあいだなど・・・が
所々にあわられていて
後にローマンブリテンを書き
カーネギー賞を獲得するのだなと思われる
そういう息吹きみたいなものがあった

ホッジズの挿絵は線画もいいし
陰影のある風景画もいい




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