やんの読書日記
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アンデルセン作 バーナデット・ワッツ絵 角野栄子訳 小学館
なんだろうと思って手に取ると それは白鳥の王子の題名で子どもの頃何度も読んだ アンデルセンの童話。 挿絵は別の人だったけれど 内容はほとんど同じ 継母に魔法をかけられて白鳥にされた11人の王子が 末娘のエリサの努力と辛抱で元の姿に戻るお話しだ
エリサの努力が並大抵ではなく、イラクサという とげのある草から繊維をとって上着を編み それを白鳥の王子に着せれば魔法が解ける そのあいだひとこともしゃべってはいけない 王様にきさきにと言われたときのエリサのとまどい 司教のいじわる 墓地の悪魔のおぞましさ そういう記憶が見事によみがえってきた 魔女裁判にかけられてまさに火あぶりにされる と言う間際にエリサは上着を仕上げて 王子は元の姿に戻りハッピーエンド
兄思いのけなげなエリサ 苦痛に耐えるエリサの姿がきれいだ
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