やんの読書日記
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2004年09月16日(木) 野の白鳥

アンデルセン作
バーナデット・ワッツ絵
角野栄子訳
小学館

なんだろうと思って手に取ると
それは白鳥の王子の題名で子どもの頃何度も読んだ
アンデルセンの童話。
挿絵は別の人だったけれど
内容はほとんど同じ
継母に魔法をかけられて白鳥にされた11人の王子が
末娘のエリサの努力と辛抱で元の姿に戻るお話しだ

エリサの努力が並大抵ではなく、イラクサという
とげのある草から繊維をとって上着を編み
それを白鳥の王子に着せれば魔法が解ける
そのあいだひとこともしゃべってはいけない
王様にきさきにと言われたときのエリサのとまどい
司教のいじわる
墓地の悪魔のおぞましさ
そういう記憶が見事によみがえってきた
魔女裁判にかけられてまさに火あぶりにされる
と言う間際にエリサは上着を仕上げて
王子は元の姿に戻りハッピーエンド

兄思いのけなげなエリサ
苦痛に耐えるエリサの姿がきれいだ


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