Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2002年10月06日(日) Generation Gap

昨日、わしとしては珍しく2本も外画を観てしまいました。と言ってもこれには訳があるのですが・・・まあいいじゃないですか、とっかかりの理由が何であっても。聞くだけ野暮ってもんですよ(だれもきいとらんわアホ―)。

それでそれで、観た作品と言うのは「アメリカンビューティー」と「マトリックス」なんです。「アメリカン〜」はレンタルして、「マトリックス」はTVで放送していたのを観ました。

「アメリカン〜」は救いようのない、後味の悪さだけが残りましたね。確かにシニカルで良く出来ているんですけど、そこにユーモアもペーソスもないのでちょっと受け入れにくいって感じでした。わしとしてはやっぱり映画というものは観たあとに気分が良くなるものじゃないといけないと思うのです。その点この映画は落第でした。あと最近のアメリカ映画は「性の描写」をどうしてえげつなく、そして気持ち悪く描くんだろうという疑問が残りました。「アメリカン〜」もご多分に漏れておらず、冒頭のシャワーシーンからして大変気色悪いです。その後も卑猥でいやらしいシーンや言葉が連発。あまりのことに、途中で気絶しそうになりました。わしの感覚ではちょっとついていけません。

「マトリックス」の方は実はそんなに真剣にみていたわけじゃありませんがなんとも捉えどころのない映画だという感想を持ちました。映像美の極致ではありましたね。スローモーションとか錯綜感を多用して。ストーリーにはあれこれ言えませんが映像的な美しさでかなり楽しめたという感じでした。

でも、わしの好きな外画というと「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」のようなミュージカルを始めとする総じて50〜60年代の作品群、あるいは「猿の惑星」などのSF作品、そしてチャップリンの無声映画(コメディ・シリアス問わず)なので、ちょっと最近の作品にはついていけないって気はしますね。要するに肌が合わないんです。CGなんか使われても戸惑っちゃうし。特撮も基本的にはミニチュアとか操演の方が好きですね。どうもわしは手作りの味が好きな人間のようです。

とすると、わしが今回観た2作品に感じた「違和感」は映画自体に責任があるわけではないことになります。わしは感性が古いですからね。いかに最近の「色」と断絶しているかわかります。ともあれ、古い作品への賛辞をあらためて感じさせるという意味では、今回の経験は無駄ではなかったと思っています。


橋本繁久

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