Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?それまでこれから


2002年10月25日(金) 「ドコカノ町」発「八墓村」行き

「ミンキーモモ」最近忙しくて視聴が滞っていたんですけど、今日やっと「お願いサンタクロース」を観ることが出来ました。いい話でしたねえ。サンタクロースにまつわる「良い話」って世の中にごまんとあるけれど、この話はその中でもトップクラスに入る出来なんじゃないかと個人的に思っています。「クリスマス・キャロル」の次に好きかな、わしは(しかしエライ作品を引き合いに出しちゃったな、ちょっとハンセー)。心が透き通るような、やさしいやさしい物語でした。

次のお話は今回とはガラリと変わって、キューブリック監督作品「博士の異常な愛情」のパロディ「間違いだらけの大作戦」がいよいよ放送されるそうです。「モモ」のことだから物凄く荒唐無稽なドタバタストーリーになるのかな?楽しみでござるな、ニンニン。

・・・でもなあ、この後がなあ。ホントにね、観るのつらそうなんですよ。ちょっと身構えすぎなのかな。でもやっぱり観るの忍びないよ。「モモ」を語るに当たって避けては通れないポイントだから観ないわけにはいかないし・・・・直前までこんなに良い話やっているのにねえ。

そんな思いに浸りながらビデオテープを廻していると、何やら時代がかった映像が出てきました。「何じゃコリャ」とさらに早送りすると世にも恐ろしい落ち武者の姿が・・・ぎゃああ〜!!!こっ、これは野村芳太郎監督の「八墓村」やんけ!うわぁ〜怖すぎるよこれ。気持ち悪いシーンが次から次と・・・もう嫌、直視出来ません。特に小川真由美と山崎努が格別に怖い。演技に狂気が迸ってるよ。特殊効果も気色悪いことこの上ないし、老婆の顔を見た日にゃあ・・・ダメだ、明らかにわしの守備範囲から外れています。じゃあ何でビデオにまで撮っておいたかというと、金田一耕助を演じているのが渥美清だからです(納得)。不評も多いようですが渥美・金田一、結構いいですよ。味があってね、これは彼にしか出せない魅力ですね。ラストの種明かしの語り口など、実に絶妙。金田一は喋りが流暢な人じゃないとやっぱりダメですね。何年か前にこの作品がリメイクされましたが、肝心の金田一が、ええとなんて言うんだっけ、豊川なんちゃらって人だったと思うんですけど、なんかボソボソっとした口調で誠によろしくありませんでしたね。

しっかし、ミンキーモモみて暖か〜い気持ちになった直後にこの作品が出てくるなんて落差が激しすぎます。もうちょっと配慮してくれればいいのに。折角の余韻が一気に吹き飛んじゃいましたよ(おみゃあがとったんだろーが!)。


橋本繁久

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