Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
| 2002年11月04日(月) |
”この人の声に酔いたい” Vol.3 神谷明 |
概論 神谷明(かみや・あきら)代表作:「ゲッターロボ」流竜馬、「勇者ライディーン」ひびき洸、「キン肉マン」キン肉スグル、他多数。 古今東西、あまたいる声優の中でヒーロー声などという極めて抽象的なカテゴリーがあるのかどうか知らないが、もしあると仮定したのなららその声の持ち主として称えられるに一番相応しいのは神谷明だろう。竜馬や洸、あるいは「大空魔竜ガイキング」のツワブキ・サンシローなどの正統派ヒーローは勿論のこと、「キン肉マン」や「シティ・ハンター」冴羽リョウ(漢字が出ない)といった二枚目半から三枚目まで見事に「ヒーロー」足りえているから流石である。あるいは上記2作品に「北斗の拳」のケンシロウを加えて「週刊少年ジャンプ声」などとも呼ばれる。どちらにしても「ヒーロー」とは切っても切れない関係にあるのが神谷明なのである。
独断のプレビュー 私にとって神谷さんと言えばまずはキン肉マンである。時期的に直撃世代ではないのだが、5つ上の従兄弟が大好きだった(後にキン肉マンの消しゴム、通称”キン消し”を何百個も貰った)のも手伝って熱心に見ていた。TVシリーズ分断後の「キン肉星王位争奪戦」までちゃんと見届けたりもした。このキン肉マンの声はそれまでの神谷さんの持ち味である「高く澄んだ声」とはかけ離れたガラガラ声だったわけで往年の神谷ファンはそれを嫌ったようであったが、ここから神谷さんを知った私には無論何の違和感もなかった。後発参加者はこういうところで得をする。でも3枚目とは言え必殺技を繰り出す時の声はとても格好良かったと思う。「キン肉・ドライバー!」とかね。神谷さんも従来のイメージを破って新境地を確立した訳だしこの起用は正解だったと思う。
次は「シティ・ハンター」である。この作品で演じた冴羽は正統派2枚目とキン肉マンを足して2で割ったようなキャラクターであり、まさに神谷さんの本領発揮といったところ。普段は「ヌフフフフフ!」とか言っているのに決める時はきっちり決める。今までの神谷氏の集大成的キャラと言えるのかもしれない。
「未来警察ウラシマン」のクロードも良かった。カッコいいんだけど、ギャグっぽい性格で神谷さんのキャラクターの崩し方が完璧だった。「うる星やつら」の面堂終太郎もこの系統だと思われる(私は見てないのであまり知らないのだが)。あるいは「帰ってきたDr.スランプ」のDr.マシリト、なんてのもあった。野沢那智さんのマシリトと違ってカッコよすぎる気もしたが。
「スーパーロボット大戦」をやり始めてからは神谷さんの声に触れる機会がぐんと増えた。東映系のSFアニメはほとんど彼の独壇場なのである。先述の作品群に加え「闘将ダイモス」「惑星ロボ ダンガードA」では主役を務め、「宇宙海賊キャプテンハーロック」や「宇宙戦艦ヤマト」といった松本零士作品もレギュラー出演している。「ゲッタァァァァ・ビィィィィム!」や「ゴォッドバァァァァド・チェェェェェェンジ!」の高音で響く声の美しさ。これは人気が出るわけだと思った。反則レベルと言っていいほど澄んだ声である。
洋画方面では何をやっているか。なんと「007」のブロスナンなのである。海の向こうでも典型的なヒーローを演じているわけで、やっぱり神谷さんは根っからの”ヒーロー”なんだなあとしみじみ思った。
声優の理想的な姿を追い求め続ける神谷さん。これからも活躍を期待したいところである。
橋本繁久
|