Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
2002年11月09日(土) |
”この人の声に酔いたい” Vol.8 藤田淑子 |
概論 藤田淑子(ふじた・としこ)代表作:「一休さん」一休、「キャッツ・アイ」来生泪、「キテレツ大百科」キテレツ(木手英一)、などなど。この人も少年から美女まで演じちゃう人だが、どの役柄にも共通しているのは”知性がある”ということだ。一休さんやキテレツは「頭の良い少年が主人公」という珍しいアニメであったのだがそのどちらにでも主役を張っているのだから彼女がいかにインテリジェンスの素養を携えているかは推して知るべしだ。さらに「キャッツ・アイ」でみせた大人の色香溢れる演技の凄みは絶品。洋画でもゴルディ・ホーンの吹き替えで有名である。
独断のプレビュー あてた作品総数はそんなに多くないけれど、圧倒的に印象に残る声で世代を越えた認知度を誇るのが藤田さんである。20代後半より上の人は一休さん、20代前半からハイティーンの人はキテレツ、ローティーンの人は「地獄先生ぬ〜べ〜」、もっと小さい子なら「デジモン」・・・とこんな感じで結構きれいに住み分けされてるんじゃないだろうか。で、私はというと、やっぱり一休さん。これで決まり!(わしゃ21歳だが・・・)賢くて、優しくて、少々の茶目っ気も持ち、しかもちょっぴりの甘えも同居している彼のメンタリティーを極めて的確に表現している。EDも藤田さんが歌われているが甘ったるい歌声がとっても魅力的だった。少し話が脱線するが、一休さんの声優陣てチームワークが抜群だと思う。藤田さんを中心に、某超強力ロボットの兄弟機が活躍するアニメの「サンダーブレイク!」でおなじみの野田さんや某海産物名称夫人アニメの「ちゃーん」でおなじみの桂さんがいる。そして某七つ集めると龍の神様が出てくるアニメの「パフパフ」でおなじみの宮内さん、某ノスタルジー+エッセイ風アニメの「後半へ続く」でおなじみの山田さんもいる。某眼鏡をかけた怪力少女アニメの「んちゃ!」でおなじみの小山さんは早々に退場してしまったが、その後は某80年代風ちょこっとスケベアニメの「まいっチング」で有名な吉田さんに引き継がれ、某伊賀の山奥からやってきた覆面忍者アニメの「ちくわ食べたい」でおなじみの緒方さんと絶妙なコンビぶりを発揮している。某牛丼好きな主人公が活躍するプロレスアニメの「アデランスの・・・」でおなじみのはせさんもいるし、ナレーションは某世界的大泥棒の三代目が活躍するアニメの「ルパ〜ン」でおなじみの増山さんだ。もう言うことなしって感じ。(キミは何人分かったかな?)みんな個性が強いけど、決してバランスを崩すことはなく、作品をより一層盛り上げていたと思う。
「キテレツ」は一休さんより心持ち年齢を上げた感じだったけど、賢そうな声色は全く変わらず。ほんと、聞いてて「頭良さそうだなあ」と自然に思わせる力量は凄い。やはりもって生まれたものが違うのだろう。バカな人にはこんな声は出せない。存在としては稀有の極致である。
そんな藤田さんが「キャッツアイ」では超美人3姉妹の長姉役で出てくるのだからたまらない。なんという知性、なんという色気。時として相反するこの二つの特徴が重なり合わさうことによって言いも知れぬ「艶」がそこにうまれる。いやはや、全く持って脱帽。
「新・ビックリマン」では主人公・ピアマルコを演じていた。今まで藤田さんが演じたキャラとは異なり、割合快活なキャラクターであった。「がんばれ元気」では名前の通り元気のいい少年を演じていた。そうそう、アメリカ発スラップスティックの傑作アニメ「トムとジェリー」ではジェリーを演じていたことも忘れられない。あとはパタリロとか「ダイの大冒険」なども有名。ホント、息の長い活躍。 今年公開された「ドラえもん のび太のロボット王国」でも客演されたそうで、まだまだ藤田さんの艶やかな声は健在のようだ。
橋本繁久
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