Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
先々週に笑わず嫌いの前半の感想をここで書き、後半についても書くことを約束していたのだが、いざとなるとなんだか面倒くさくなってしまい、結局タイミングを逸してしまった。前半をあれだけたっぷりに論じたのだから、後半も同様に書くのがスジというものだが、まあ、そこはそれ。今さら大掛かりにやるのも白けるので、ちょっとだけの記述にとどめることにする。後半で私が面白いと感じたのはペナルティ、アンタッチャブル、木村祐一の3組。ただし、あの調子だと売れるのはレギュラーだろう。本意ではないが。
これだけでは何なので、他の事について何か書こうと思う。ネタが無いので苦しいところから引っ張り出すしかないのがしんどい。
ここ最近(と言っても3〜4週間前だが)「ロード・オブ・ザ・リング」「ミスティック・リバー」と大作映画を立て続けに見た所為か、反動的に俗に言うB級映画を見たい気持ちがとても強まっている。しかし、今やB級映画で面白いものを探し出す作業は非常に困難なものになってしまった。その理由の第一は、近年の映画界が洋・邦問わず大作主義に染まっており、B級映画の制作数自体が極端に少ないということ。第二の理由は第一に付随して、その中で面白いB級映画など、なきに等しいということ。最近は低予算でひたすら下品で馬鹿なことをする作品をB級の傑作と称する向きが多いが、私はそうは思わない。それは単に下らないだけの話である。B級はB級なりにちゃんとした手順を踏んでいるのだ。そしてその方法論は、エセB級映画の思想とは全く違うところに位置する。私が考える面白いB級映画の条件は次の通りである。
�ー膺邑�は明るく、軽い。ただし軽薄ではない。 �⊆膺邑�に対立する、取ってつけたような巨悪がいる。 ��その巨悪を倒すため、主人公は仲間を集めて荒唐無稽な作戦を練る(ヒロインがいる場合、ここら辺で登場する)。 �な�語の途中でとんでもない省略技法が使われる。 �ゥ薀好箸縫丱�バカしいどんでん返しがある。 �Ε魯奪圈璽┘鵐匹任△�
これらの条件のうち、�,鉢Δ鮟�くどれかひとつでも当てはまる場合、その作品はB級映画である。しかし全ての条件を満たした場合、B級はB級でも「正しいB級映画」となり、作品として大いに盛り上がるものになる(無論、演出がしっかりしているのが最低条件だが)。予算の多寡はこの際関係ないのだ。故に製作資金はA級だが内容はB級、しかし面白い作品というものは存在する。今すぐに具体例を挙げられないのが悔しいところだ(思いつかないからこそ見たいのかも知れないが)。こういったB級映画に求めるものはただひとつ、「スカッとした爽快感」であり、ここがA級映画とも、下らない映画とも一線を画している。要するに見た後気分が良くなるような作品であることが必要であり、大作映画にしばしば散見される「芸術性」といううそ臭い概念を排し、ひたすら娯楽に徹するところにB級映画の栄光がある。もうすぐアカデミー賞の授賞式が執り行われるが、そういう華やかなところとは別で頑張る、快き映画作品のことも私は応援したいと思うのである。
橋本繁久
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