ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2004年07月11日(日) ビジネス未満

次の出品を前に
友人から預かった商品を
自分の中でどう消化していいのか迷い
夕べは延々電話で話し合った
頭では理解できることも
行動に移すには
こころから納得できないとダメなのだ

今やっていることをお店に繋げ
きちんとビジネスとして成り立たせるには
自分で作るものと委託されている手作り品だけでは
到底無理だと指摘されるまでもなく
流行っている手作り委託サイトでも
一ヶ月に売れているのは10点行けばいい方で
しかも雑貨の単価は千円前後
手数料を2割もらったとして2千円

まして実店舗を開いたとして
この地でどれ位のお客さんが見込めるのか
駅前の大通りですら
歯が欠けたように空き店舗が目立ち
代わりの借り手が見つからないままになっている
駅から離れたこの小さな商店街で
手作り品を置いたとしても
学園祭レベルで終わるのは眼に見えている

安く仕入れられて
利潤がきちんと上がるものをも提供しながら
バランスを取って行かないとダメだよと友人
その通りだと思うけれど
以前朝市に出すために
ちょこちょこいろんな所から
商材を引っ張ってきた時の事を思うと
どうも気が重くなってしまうのだった

安くてある程度見栄えのするものは
一時の流行に乗って売れたとしても
結局はその時限りで終わる
誰が作ったのかも解らず
仕入れ先とも何の繋がりもないまま
ちょっといいものを売ることで
自分の中がどんどん薄まってしまう

さらにはオークションの中で
誰かにものを売るということの責任の重さを
ほとんど初めて実感したのだと思う
自分が作ったものでなく
パイプ役として商品を提供したとしても
その責任の重さは変わらない

だからたぶん
わたしがとことんイタコ状態になって
まるで自分が作ったもののように思えなければ
動くことができない
今のわたしは
許容量の範囲がとても狭くなっている

けれど
どんな着物に出会っても
自分なりのリメイクができるようにと思うように
商品との出会いも
ひとつずつ経験しながら
もっともっと広いわたしになれたらと思う
結局ものを作ることも売ることも
自分自身の内面の道と
深く関わっているに違いない


 < 過去  目次  未来 >


ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

My追加