ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2004年09月07日(火) 根気のストラップ作り

朝から暴風警報が出た兵庫県北部
中学校は自宅待機になり
どうなのとHさんに電話すると
もう予定どおりストラップ製作の
準備をしていると言うので
車で迎えに来てもらった

途中でHさん宅の小さなアクアリウム用に
エビを捕ってから行くと言うのにはちょっと驚いた
わたしはついでのつもりで提案したので
今日は無理かと思っていたのに
どうやらよっぽど欲しいみたい
確かにいろんな形の瓶に
タニシと藻とエビが二匹入った様子は
いつまで眺めていても飽きないが
強風に煽られながら網をふるおばさん二人は
あまり眺めても楽しくない

エビを捕って到着してから
ひととおり材料を並べてもらい
Hさんはコウノトリのお腹部分に詰める
中身のパーツ2つずつを切りはじめ
わたしはストラップ用の紐に
ビーズを3つずつ通す作業
30個ほど出来上がったあと
刺繍のお腹部分に中身を貼る作業に

最初はただ刺繍してあるコウノトリを
2枚貼り合わせるだけだったのが
このアンコ入りバージョンを作ったら
もう元へは戻れなくなったとHさん
確かに立体感が加わって
羽の輝きまで違って見えるのだが
作業はとてつもなく細かい

大小二枚の中身をまずくっつけて
小さい方を内側にして刺繍の裏側に接着
刺繍のコウノトリはペアなのでふたつにそれを施し
ストラップの紐部分を
アンコを挟むように接着し
もう一枚のペア刺繍コウノトリとくっつけて完成
中身が入っているので
その接着はなかなか難しく
どうしても浮いてしまう周囲を
手で押さえたり洗濯バサミで挟んだり

この作業をひとりでやるには
相当に決心が必要で
容易に取り掛かれないと言う気持ちがよく解った
けれどもともとはただ白い芯地に
刺繍がしてあるだけの状態から
よくここまできちんとした工程に
練り上げたものだと感心してしまう

外側のコウノトリのかたちと
中身のアンコのかたちを
それぞれ抜く型があったら
どんなに作業が楽だろうとHさん
大量に注文が入って
過程ごとに内職に出せるような
すごい商いになったら
そんな型が必要かもしれない

ひたすら正確に
一定の工程をこなすことは
わたしにとって最も苦手とする分野
けれどその工程が出来上がるまでの過程は
全て彼女の創造力と根気によるもの
思いついては過程の途中で
枯れてしまうわたしにとって
今日の作業は見習うべきところばかり

根気のないわたしは
なんだか妙に疲れて
帰るとしばし爆睡したのだった


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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