売り場にて 用事があってやってきたHさんと 商品を見ながら話をした ちょうどお盆の間のお客さんに 買って貰った商品が 見本とデザイン変更になっていたのに 気付かずそのまま売ってしまったのだ
ちょっとした違いなのだけれど 開けた時の気持ちを考えると申し訳なく かといって連絡のつけようもない 納品時にきちんと箱の中身を 確認しなかったのが悪いのだけれど 新デザインに変更になることを せめて業者から予め教えて欲しいと思う
特にその商品に関しては これまでにも何度か変わっていて その都度内容が落ちている 要するに価格は変わらないまま 作り易い単純なかたちになり 使っている材料も 次第に安っぽくなっているのだ
お客さんはそんな経緯を知らないけれど 最初はもっと手が込んでいて 素敵だったのにと思うと 扱っているこちらのテンションは だだ下がりになってしまう 正直言ってそんな商品 売っていながら買いたくはない
クラフト感が売りの個人の業者のものは 変更があるときは 却ってこだわりを盛り込んで来る 決してそれがいいとも言えないのだけれど 価格はそのままに 工夫や手間を掛けようとする心意気を やっぱりわたしは応援したい
結局 組織が大きくなると それを維持していくためにも より多くの利潤が必要になって 商品のコストを抑えることで 利幅を得ようとするしかないんだろう
けれど いちばん大切なのは やっぱり商品そのものだと思う メーカーにとって生命線のはずの商品の 質を落として行くってことは どう考えても本末転到だ 何かが狂ってしまっていることを どうにもできない自分がくやしい
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