ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年08月27日(土) 職人気分

朝から夕方まで
びっちりバスケット編みをした
昼休みには
編み図を完成させたし
続けて編んだことで
なんとなく要所の感じが掴めてきた

まだリズミカルにとまでは行かないが
紐を動かす右手と
編み目を押さえる左手の
両方が同時に使えるようになって
ちょっぴり職人になった気分

先日は留守だった奥さんが
昔作っていたバージョンの
一番大きいものを見せてくれた
蓋は今みたいにゴブラン生地ではなく
全部編み紐で仕上げてあり
縁も留め具も籐製で
なんだかとても雰囲気がいい

かなり大きさがあるけれど
その分日常裁縫に必要な
細々したものが全部入りそうで
わたしが買うなら迷わずこの大きさと思う
当時は大中小と三種類作っていて
職人も沢山いたため
何とかメーカーに採用してもらおうと
差別化のため凝ったデザインを作っていたそう

いいなーそんな時代
細々とでもいいから
いろんな種類のものを
少しずつ作って売れたらな
密かに自分用のイメージはできていて
それには繻子の白い帯地を使いたい
蓋裏のピンクッションと中生地は
雪が降ったような白い羽尺で

延々同じ作業を繰り返していながら
ひとつが終わるたびに得られる充実感が
まるで麻薬のように次へと誘う
形が決まっているって
思いのほか楽しいことだったんだ
いつか考えずに
身体中が手となって
さくさく編める日が来るかな


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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