少し前 11月の但馬ドームでのイベントに 売り場を出店する話がきた 土日にひとり出るとなると コウノピアも閉めるわけに行かないので ふたり体制の売り場では どちらもが出勤となる
過去の経験から 地元のイベントで まともな売上げがあった試しがなく 正直言って出る分だけ 日割りのマージン率は低くなる 手当を補償してもらえないかとの提案は 会議を経ないとダメらしく あっさり却下されていた
それが昨日 新たに10月に3日間予定される 国体関連のイベントの話がきて 事態は急転した 売上げが相応あった場合には 少し割り引いてもらいたいとの条件つきで なんと日当が出るというのだった
正直な気持ちは お金もらっても出たくない 売り場のあれこれに時間を割くぐらいなら 少しでも佐藤さんの所で仕事をしたい けれどさすがに そこまで考えてもらいながら やっぱり出ませんとは到底言えない
そして今日 展示会でのお客さんから スカートを縫って欲しいと依頼があった まだまだオーダーを受けるほど 縫製に自信がないので 知り合いにあたってみるからと 電話を切った
ああ どうしてこんなにいっぺんに いろんな事が動き出すんだろう 一番したいのは やっぱり服作りだけど 佐藤さんの仕事ぶりを見て きちんとした技術を獲得することの 大切さを思い知った
基本がしっかり習得できて 初めて自由な表現ができる 本当は売ることだって同じはずで ずっと我慢して あの制限された売り場で試行錯誤してきた 今だからこそやっと 外へ出て売るチャンスがもらえたのかもしれない
ともかく睡眠だけはしっかりとって 今の自分にできることを頑張ろう 明日はまたバスケット編みが待っているし 今日のうちに少しでも ピンクッションを仕上げておかなきゃ こんなに休みなく働いているのが まったく信じられない気分だ
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