| 2005年11月08日(火) |
古着物を買うということ |
先日フリーマーケットで購入した 着物を長押に掛けて眺めている 手元にあるのは柄物ばかりなので それに合わせる 渋い男物が欲しかったのと 一般に眠っている古着物を沢山集めて いつか豊岡でも そんな催しを開いてみたいのだ
舞台のある広いフローリングに 確か着物は直置きだった 以前行ったときは 整然と畳まれていたのに 先日はもう全てひっくり返されて どこも山積み状態だった けれど却ってそれが 発掘するという感じになって お客としては楽しい
着物には全て番号が記され 半券を切り取って会計がなされる 会場にいる着物を着たスタッフは 全ての番号が記されたプリントを持っていて どれが誰の出品なのかを確かめ 値引きしても差し支えないものには サービスをしてくれる
着物は重いから 搬入するだけでも大変だろうなとか ごっちゃになったのを綺麗に畳む手間とか 売れ残ったものはどうするんだろうとか いやそれよりもまず 情報誌でも出品を呼びかけていたけれど 集まった着物の保管はどんな風にするんだろうと 開催する側のことがあれこれ気になった
古い着物を買っていては 今の時代の作り手のためにはならない その技術を応援するには きちんと新しい着物にお金を払うことだ そう何かで読んでもっともだという気がした けれどわたしの熱はそこにはなく ふと手した着物の中に戦前の新聞を見つけては 贅沢はできなかった庶民の営みを大切に思う
当たり前の営みとともにあった着物で 普段着られる服を作る そのパイプをもっともっと強くするために いつかここで
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