ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年11月21日(月) 古物の値段

どんな雰囲気になるのか
まったく予想がつかなかった展示会
古物はずうっと眠っていたために
埃にまみれ湿気を吸っていた
そのまんまがいいと言うのは
かなりコアなファンぐらいと思われ
ディスプレイするまでの
膨大な作業量に気後れした

昨日はともかく
展示品を大雑把に配置し
点検しながらの値札つけ作業
気を緩めると
陶器の木箱などから
カメムシが這い出してきて
刺激しないように捕獲

今日はあちこち場所を変えながら
ほぼディスプレイが決定
陶器を片っ端から拭き
汚れがひどいものは洗い
広げておいた着物はハンガーに掛け
残りを棚に並べた

水屋箪笥が上下それぞれ一万円
陶器はほとんど数百円
裂き織りの半幅帯が一万二千円と
まるで基準がない価格設定
かなり個々人の好みが
色濃く反映している

はっきり言って
骨董と呼べる時代のものも
ほとんど完品はないので
普段に取り入れてもらって
初めて生きてくるものばかり
どだい手にするのが恐れ多いような
コレクション的逸品は
売り手であるわたし達に似合わない

わっカワイイと思い
家のどこにどう置くか
またはどう使おうか
具体的にすぐイメージが湧くものがいい
そういう意味では
断腸の思いで値段をつけたものもあり
お客さんの反応を見るのが楽しみだ


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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