ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2005年12月06日(火) いつか来る日

連日夜中まで
締め書類と格闘していたら
すっかり風邪にやられてダウン
売上げの金額はハンパではなく
それに比例するような欠損分を
なるべく自分達で埋めようと
苦労したのだった

とうから在庫を数える締めは
二ヶ月に一度にしてもらっていたのが
毎月数えられないなら
損金は全部売り場サイドで持てと
協会から圧力が掛かった
そう言われる前からずっと
少ない手数料を貯めては
欠損ゼロにしようと努力はしていた

おまけに
どういう訳か数ヶ月前から
集計の結果を毎月5日までに
納品業者に連絡することとなり
今回は日程的に休館日を開けてもらう事もできず
沢山のお客さんで賑わう売り場で
Hさんに販売をしてもらう傍らで
通常の何倍もある在庫数を
全てひとりで数えるよりなかった

市のこうのとり共生推進課から
この10月の売上げが
前年度の6倍の売上げと発表されたとかで
詳しい数字が知りたいと
朝日新聞から問い合わせがあった
それには答えず協会に振ったのだが
ともかく好調な売り場ということで
多方面から取材を受ける機会も増えた

販売業者から
売り場に入りたいという話もあるらしい
資本のある所が
今委託で預かっている分を
全て買い取りにして販売するとしたら
当然同じ数を売っていても
利潤はもっと上がる
この時代に既に売れる場所があると聞けば
どんな業者だって参入したいと思うだろう

売上げが6倍でも
わたし達の収入がそれに比例している訳ではない
まして
日給2〜3千円の状態を4年間凌いで
ようやく辿り付いた今なのだ
そしてその今は
トイレに行くのも食事を摂るのもままならず
書類を家に持って帰り
発注すら家からファックスしている始末

今がマックスだと思ってもう少し頑張ろう
風邪が治ったら
ふたりで売り場に入れる日を増やすから
でもどうしてもと
売り場にしがみつくのはやめよう
そんな話をHさんとした
安定した収入は有難いが
不安定な状態は結局変わらないのだ

いつ完璧に売り場を離れるのか
そのためのわくわく館での展示会であり
自分のもの作りではあるけれど
すぐに定期的な営業でうまく廻っていくほど
甘くはないのもよく解っている
危うい綱渡りのようなこの状況を続けながらも
いつか迷いなく
その時を掴める日が来るだろうと信じている

そしてそれは
捨てたものよりも
もっともっと大きいものを掴むための
新たなスタートの時でもある


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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