今日のうぶだし着物は わざわざ雪の中を 市外から運んでくれたもの 母や叔母からもらったけれど わたしも着ないし 遺して子ども達が処分に困らないように と言うことだった
どれもきちんとたとう紙にくるまれて 気軽に着られるウールのアンサンブルや 夏の浴衣や錦紗の襦袢 質の良い綸子の羽織や袷など 袖口や裾が擦り切れるほど 気に入って着られていたものあり 長期間眠り過ぎて 裏が茶変しているものもあった
そのまま着るには どれも無理があるので 素材用に廻してしまうのに迷いはない けれど中には 状態はともかく どう使ったらいいのか解らないような 難しい色柄のものもある
ある程度人の手に渡る努力をしたあとで もしそんなのが残ってしまったら 小さく切り刻む前に 裂き織りに廻せたらいいな 以前チャレンジして 結局挫折したままだけど やっぱり 古着物を使う環の 最後を繋ぐ方法のような気がしている
きちんと流れていく先が そうやって整ったら 折角いただいた着物が また長期間眠ってしまうこともなくなる もちろん 既に裂き織りをしている所を探して 送るという手もあるが その前にもう少ししっかりしたリンクを 意識して待ちたいと思う
|