ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2006年03月24日(金) 毛先の芸術

めいっぱい仕事して帰ったら
オークションで落としたボタンが
到着していた
荷解きは友人と一緒にと迷ったが
中身が無事かともかく確認と思い
どきどきしながら開けたのだった

もう本当に小さな小さな
手貼りの紙箱に収まって
6つ並んだ小さなボタン
大きさは15mmよりももう少し小さく
それだけに手描きの線は
毛先ほども細い
とても人間技とは思えないのだった

ひとつひとつ微妙に違う
色の強弱や線の入り方には
明らかにいつかどこかで生きていた
人間そのものの仕事があらわれていて
それは当たり前だけれど
復刻版の印象とは違う
なんてやわらかく優しいのだろう

入札するときは
どう使おうかなんて考えてたのに
圧倒的な現物を前に
ただ眺めているだけで
ほんわり包まれて幸せになる
海外にコレクターがいるというのも
ナルホドと納得の力なのだった

実は復刻版以外に
この薩摩ボタンを
手仕事で甦らせようとしている人がいる
思わず嬉しくて
彼女のブログにエールを送ってしまった
どんなに効率が悪くても
そこに生きているひとの表現がある
そういう仕事にやっぱり惹かれてしまう

復刻版から本物まで見たところで
なんだか完結してしまった感もあるボタン熱
早速画像をブログへと思ったら
バッテリーが切れたままだった
うーんどうもデジカメは
いつまで経っても手につかない


 < 過去  目次  未来 >


ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

My追加