めいっぱい仕事して帰ったら オークションで落としたボタンが 到着していた 荷解きは友人と一緒にと迷ったが 中身が無事かともかく確認と思い どきどきしながら開けたのだった
もう本当に小さな小さな 手貼りの紙箱に収まって 6つ並んだ小さなボタン 大きさは15mmよりももう少し小さく それだけに手描きの線は 毛先ほども細い とても人間技とは思えないのだった
ひとつひとつ微妙に違う 色の強弱や線の入り方には 明らかにいつかどこかで生きていた 人間そのものの仕事があらわれていて それは当たり前だけれど 復刻版の印象とは違う なんてやわらかく優しいのだろう
入札するときは どう使おうかなんて考えてたのに 圧倒的な現物を前に ただ眺めているだけで ほんわり包まれて幸せになる 海外にコレクターがいるというのも ナルホドと納得の力なのだった
実は復刻版以外に この薩摩ボタンを 手仕事で甦らせようとしている人がいる 思わず嬉しくて 彼女のブログにエールを送ってしまった どんなに効率が悪くても そこに生きているひとの表現がある そういう仕事にやっぱり惹かれてしまう
復刻版から本物まで見たところで なんだか完結してしまった感もあるボタン熱 早速画像をブログへと思ったら バッテリーが切れたままだった うーんどうもデジカメは いつまで経っても手につかない
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