ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2006年05月15日(月) 染めのぐるぐる

時間を掛けて出来上がった
白い紬のブラウス
ほんの少し左右の見頃の色が違ったので
月桂樹で染めたら
驚くようなレモンイエローになった
そこによもぎで重ね染めたら
もう少し深みのある黄色になった

こんなことなら
染めずに脱色して済ませるんだった
と思うのも後の祭りで
欲しかった緑に近づけるため
結局化学染料に頼る始末
けれどそれが
さらなる深みへの誘いになった

見慣れている古い着物たちの
どこかくすんだ色とは違い
わざとらしい発色
いやそれは
単に染料のせいではなく
最初の月桂樹のときからだった
要するに時代を経ていない若い色が
見慣れていない眼を戸惑わせる

少しでも退色させたいので
色柄用の漂白剤を二度使い
柔軟剤に浸して干してアイロンと
縫い終わってから一体どれぐらい
洗っているんだろうと思うが
蚕の仕事は素晴らしく
絹の生地は一向に弱ることを知らない

それでもまだ納得が行かないが
これはこれでよしとしなければ
いつ終わりが来るとも知れず
縫いのテンションは下がり
次いで取り掛かったスカートも
出来上がったはいいが
ちょい不具合があり
それをどう解消していいか解らないまま

先に進まないまま
ヤフオク覗きに逃避
また欲しいものがあってウォッチしているのだが
先に終了したのを落とせなかったIDが
わたしの本命品に早くから入札してきて
もうひとり入札者が現れたとたんに競い
終了した価格に10円プラスで最高額をつけた

まだ残り2日もあるのに
こんなに飛ばしてどうするんだ
よっぽど競い負けたのが悔しかったのか
商品価値はこちらの方が遥かに上なのを
知ってか知らずか
新品なら10万は下らないものだけど
今回は縁がないかもしれないな

なんだかこの流れ
またまた妥協を知れってことなのかも


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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