2003年06月11日(水) |
臓器提供意思表示カード |
以前から関心があって、アチラこちら調べていたのだけれど、ヨソさまの日記でも話題に出てたので少し。
臓器提供意思表示カードというものを所持しようと言われはじめたのが6年くらい前。脳死からの移植が一時期話題になり、報道も熱心だったが、日本人の感覚からすると、なかなか馴染みにくいのか、なんとなく馴染んだ宗教観からなのか、好意的な見解というより、倫理的問題の方に重きが置かれていたような気がする。 (あれでは提供者も、移植を受ける方も、かなりダウナーな気分にさせられる。) 実際、未だに臓器提供意思表示カードを持っている人は少ないし、ましてドナー登録にいたる人となると欧米に比べて相当低い率になる。
臓器提供、もしくは血液バンクに登録する条件の中に輸血をした事のない人、貧血でない人(Hb11・5以上)というのがあり、輸血経験者で、常時貧血なので基本的に臓器提供どころか、献血さえお断りされてしまうので、可能なのは眼球の提供くらい。 アイバンクの登録の際、何かの理由で急遽角膜提供を拒否されてもかまわない旨がかかれてあった。 また、アイバンクに登録するしないも云々も、他の臓器と違って血液を伴なわず、拒否反応の少ない移植手術である為、前もって登録していなくても、提供者本人が医者に自分の眼球を提供したいとの意思表示を示し、家族がそれを承認し尊重されればその場で提供できるとあった。(お手軽である。) つまりは他の臓器提供者も同様、ドナーの意思が最も尊重されるのだろう。
臓器提供を待つ患者と臓器提供者の間には“生と死”に関する感じ方考え方に深い溝がある。厳かな死を前にした者と微かな希望に生きる望みを託す者…。 二者の間で双方の感情面にまで考慮しなければならない立場に立つ時、厳正中立で冷静に事に当らなければならない医療従事者のストレスは大きい。
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