武ニュースDiary


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2020年05月16日(土) 「天下雑誌」2014年12月号「金城武インタビュー」・1

金城武インタビュー
男神と言われるのは誤解だよ



金城武が3年ぶりに台湾でプロモーションに参加した。
本誌は紙媒体では唯一彼にインタビューを行なった。
記者と顔を合わせるや、彼は、
「わあ、ぼくも『天下』に取材してもらえる年になったんだ」と冗談を言った。
対すること30分、その謙虚さを、ユーモアを、
さらにはスクリーンやフラッシュのもとで見るのとは、
まったく異なる金城武を目の当たりにすることになった。


画のプレミアのときであれ、記者会見のときであれ、
ステージ上の金城武は常にピシッと立っている。
フラッシュがどんなに光ろうと、金切り声がどんなに高かろうと、
その優雅さはいささかも乱れることはない。

しかし、ライトとカメラのない、台北のシャングリ・ラ・ホテル20階の一室では、
大スターの様子はこれとは全く違った。
「わあ、この年になると、『天下』が取材してくれるんですね、
ありがとうございます、ありがとう」
金城武が記者の名刺を見ながら、挨拶すると、
かたわらのマネジャーと映画の広報担当者は声を上げて笑った。

肌が非常にきれいで、眼はCMで見るのと同じようにきらきら光っている。
驚いたのは、非常に活発で、よく話すことだった。
表情も豊かで、眉をひそめたと思うと、高らかに笑い、身振り手振りも多い。
かつてウォン・カーウァイ監督の映画に出たときの話になると、
テーブルのミネラルウォーターのボトルを手に取り、
水を飲む仕草を20通りやってみせもした。
朱延平監督が、彼にはコメディの才能があると言ったのは、本当だった。

彼はいったい何を考えているのだろう? 
成長と挫折についてどのように受け止めているのだろうか? 
なぜ、自分は成功などしていないと考えるのか? 
以下、インタビューの概要である。


――映画の話題から始めて、次に人生についての話をしたいと思いますが。

金城武 映画のことを話しましょう、最初だけでなくて。

――「太平輪(ザ・クロッシング)」で一番チャレンジだったことは何でしたか?

金城 実は映画はどれもチャレンジです。
ぼくにとって一番は、その人物を生きたものにできるかということ。
今回の「太平輪」は割と悩まなかった方ですね。
言葉の面で問題がなかったですから。
中国語も台湾語も日本語もできるので。

言葉は演技する上で非常に重要なものの1つだと思います。
ソン・ヘギョは、とても努力して中国語を話していました。
口の形と発音が正しく合うように心を砕いていて、とても感心しましたね。
ぼくは、感情の表し方に専念すればよかったのですが、
その分、主人公のザークンをちゃんと演じられるのか、
非常に心配になりました。
時代の中で、2つの文化に挟まれ、家の事情に迫られ、
恋愛が引き裂かれるというのをきちんと演じ出せるだろうかと。

――泣くシーンは本当に泣いているのだと聞きましたが?

金城 はい、演技ができないから、経験に頼るだけなので。
演劇の授業を受けたことがないから違うんです。
ぼくはとても運が良かったと思いますよ。
早い時期に映画製作に関われて、大勢の大監督や俳優さんと出会えたし。
でも、やっぱり他の人がどう演じるかを見て、
それから自分はどういうやり方でやればいいかと考えるしかない。
この作品で一番プレッシャーだったのは、つい泣きすぎてしまうことですね。
すぐ涙を誘われるお話ですから。

――ピーター・チャン監督の「武侠(捜査官X)」のとき、
四川語で台詞を言いましたね。
撮影中は自分に挑戦しようというタイプなんですか?


金城 あのときは、監督に、ぼくは百九の特徴がどうしてもわからない、
とまで、言ったんですよ。
役には必ずその存在意義がなくちゃいけない、
しかし、特色がないと、存在意義は生まれない。
雲南でクランクインして1,2日経った頃、
四川語なまりで話すスタッフのがすごく印象的だなと気が付いたんです。
それで監督に、徐百九は四川語を話したらいいんじゃないかと言いました。
監督は、「自分でやるのかい?」と言いました。
ぼくが全然しゃべれないことを知っていたので。
(続く)


あと(多分)1回でおしまいです。



   BBS   ネタバレDiary  14:00


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