スッカリ読書の秋してマス。
ハイ。文学少女観音デス☆
滅多に怒りを表に出さず、 ニコニコと笑っている女は怖いだろう。 当時のアタイは怒るコトがなかった。(と思われる) 怒っていないワケではナイ。 アタイが満面の笑顔を見せる時。 ソレはまさに怒っている時なのだ。 そして思考が一人歩きし結論を出す。 そんな相手に体力と精神力を浪費するのは馬鹿げてる。 言ってもしょうがない。ムダムダ。笑っとけ。 他人様をバカにした態度かもしれんが、 アタイが怒るのはソレ相応の人物のみ。 だが今回は違った。 ドレだけ体力と精神力を消耗しようとも、 腹黒女の正体を暴いてやる。 土下座して謝ってイタダキマショウ。
この期に及んで、誰一人彼女の悪行を知る者はいない。 ホントに何もしていないからなのかもしれない。 ダケド、アタイには確信があった。 アイツは何かしでかしている。 初対面にも拘らず、 アタイの中に無意味な嫌悪感が生まれた場合、 その後、何かしら大きなゴタゴタが生じる。 野生のカンというのは素晴らしい。 問題は報復方法。 未だにシッポを出さず、か弱い乙女を演じる彼女。 ヘタすりゃアタイが総スカン。 そして導き出された調理法は、 数ヶ月かけての長期計画。
アタイはウソが大嫌いだ。 特に、その場しのぎで吐くウソは脆い。 どんなに巧くウソを吐こうとも、 必ずバレるモノだとアタイは思う。 ウソを突き通す為に更にウソを吐くのは当たり前で、 心の弱い人間は、次第に良心の呵責に耐えかねて自滅する。 ウソを吐くときは、 何を置いてもまず自分から騙さなきゃいかん。 私は女優、私は女優…念仏のように繰り返す。 アタイがウソを吐かなくなったのは、 こんだけの下準備をする作業がメンドクサイコトに他ならない。 今だから他人のコトのように書けるが、 正直、自分で自分が怖い。
最初に行なったのはマインドコントロール。 コレは思い込みが大事なので、 妄想大好きなうえに実体験もあったアタイには簡単。 シュチュエーション妄想。 親友の好きなヒトが気になっているアタイ。 (この際、B男の存在は無視。) 彼に告白され、友達と彼との板挟みで悩む。 平行線のまま数日が過ぎ、 気付いたら他の女がしゃしゃり出てきて持ってかれた。 その女は親友が妹のように可愛がってるコで、 2人は親友に隠れてやりたい放題。 親友ならばと思っていたが、 アンタにくれてやるほど甘かない。 奪い返してやるわ。 そうよ、私は彼が好き。(ナゼ) …こんなモンデスカ。
仲間達に対してもよそよそしい態度をとり、 季節は夏。 「観音サン、なんか変じゃない?」 アタイの態度の変化に、とうとうOチャンがツッコミを入れる。 そして機は熟した。 アタイはOチャンとMチャンに告白する。 「実はA男のコトが好きなんだ。」 この時の2人の驚きっぷりは見事だった。 あっという間に不安顔になり、 ウソでしょーっ?と繰り返す。 ハイ、ウソデス。 そう言いたいのはヤマヤマだが、 敵を欺くにはまず味方から。(←完璧主義)
「ずっと言えずに悩んでたんだ。ごめんね。」 2人は頭を抱え込んだ。 「じゃあAチャンのコトで怒ってたのは…」 「好きだったから。」 「ただでさえ面倒なのに、観音サンまで加わっちゃったら…」 「ホント申し訳ない。友達やめていいから。」 イキナリの絶縁許可宣言。 もう引き返せナイ。 2人のコトは大好きダケド、 アタイは自分の目的の為に突っ走ると決めた。 「…で、どうするの?」 「Bチャンのトコへ行ってくる。」
アタイはBチャンが仕事している店へ走った。 迎え入れたOクンに目もくれず、Bチャンの目の前に立ち。 開口一番こう告げた。 「私はA男が好きだーっ!」(←やけっぱち) …つづく。
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2003年08月30日(土) |
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