ふたつのこころ

2008年10月09日(木) 境界線。

貴方を初めて見た時、とてもやさしい空気を感じた。
心の中にスーッと溶け込んで、温かな空気に包まれた。
それはきっと、勘違いでもなんでもない。
『見つけた』って、思ったの。
『この人に逢う為に辛い想いをしたんだな』って、思ったの。
勘違いかもしれないけど、そう思ったの。
だって、あの別れがなければ、貴方には出逢えていなかったから。

恋をすることが怖かった。
好きになって、恋だと自覚して、臆病で前に進めなくなったらどうしようって思った。
だから、好きじゃないって思った。思おうとした。
でも、貴方の存在はいつの間にか心に住み着いていて、
私は貴方に惹かれる一方だった。

良い方向に作用するのは、ある一時期まで。
ある一時期、ある関係まで辿り着いたら、そこからは不安が出てくる。
多少の信頼関係。
多少の馴れ合い。
この関係を壊したくないと思うと同時に、進んでいけるようなかすかな期待を抱いたり。
意識しなければ聞けていたことが、今は聞けない。
『好きな人いるの?』『彼女出来た?』『あのメールはどういう意味?』
聞きたくても、核心に触れることが怖くなる。
踏み込むことが出来ない。



メールはと言えば、結局返ってはこなくて、読まれているのかどうかも分からなくて。
悲しくて淋しくなる。
貴方に会っても、笑うことなんて出来なかった。


 きのう  ひび  あした


みかる [めえる]

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